ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

アメリカ人とワイン

「シャルドネで良いかな? それともソービニヨンブランにする?」 だいたいのアメリカ人の平均的なビジネスパースンのワインの知識はこんな程度です。私の知るシリコンバレー、シアトル、シカゴのIT関連に勤めている人達の平均的なレベルなんですが、それで…

桔梗が原ワインバレー

久しぶりのブログです。 先日、長野県の塩尻市に初めて行って来ました。塩尻市を中心に、桔梗が原ワインバレーがあるんですね。今回、いくつかのワイナリーを訪問してきました。 塩尻へ 東京都心から車で行くと、 首都高→高井戸→中央高速→塩尻 混み具合にも…

SAYS FARM ワイナリー

富山県になるのですが、氷見漁港から車で20分ぐらいのところに、SAYS FARM セイズファームというワイナリーがあります。ここは、ソービニヨンブランが有名なワイナリーです。 ワイナリーは小高い丘の上にあります。坂を登っていくと、ワイナリーに着くんです…

トンカツとメンチカツ

私はメンチカツが大好きだ。まず、宣言してしまおう。トンカツやエビフライよりもメンチカツなのである。粗挽きのミンチ肉の揚げたての良い香り、ひと口食べれば、ジューシーな肉汁が溢れてくる。 東京都心のトンカツ屋には、案外、メンチカツがメニューに無…

シードル

シードルって酒なんですが、飲んだことありますか? シードルの原料はリンゴ。ワインはブドウですよね。シードルはリンゴで造る醸造酒です。アルコールがだいたい7%前後入ったちゃんとした酒なんです。醸造酒ということは、ワインや日本酒と仲間になります。…

氷見は美味い

美味い魚が食べたくなり富山に来ました。JALで羽田から小松空港。小松空港からレンタカーで富山へ。目当ては氷見漁港。翌朝早めに起きて、富山駅近辺から車を走らせること約1時間で氷見漁港に着きます。魚市場の食堂で海鮮を食べるのが目的です。 魚市場の…

日本酒の冷って?

「この酒は冷やで飲むと美味しい。」なぞと言いますが、この『冷や』、いったい何度ぐらいなんでしょう。 日本酒の『冷や』の定義は、実は常温なんです。当たり前ですが日本酒は昔から日本で飲まれてきた酒です。冷蔵庫の無い時代が長かったわけですね。冷蔵…

プティマンサン

栃木県にあるココファームワイナリーはわりと好きなワイナリーで、たまに訪れたり、オンラインショップでワインを購入したりしているんですが、ここにプティマンサンというブドウを使ったワインがあります。 プティマンサン。他ではあまり見ないワインですね…

菩提酛、清酒造り

奈良には、清酒造りの起源といわれる、菩提酛造り(ぼだいもとつくり)の清酒があります。清酒と書いて、「スミサケ」と読みます。 菩提酛造りとは、およそ600年前、室町時代に、奈良の菩提山正暦寺において創醸された酒造法で、現代には伝わっていませんで…

ブランドノワールとブランドブラン

3月に入りました。この季節は、卒業や入学、入社の時期ですね。三寒四温が感じれると良いなと思っています。 最近は、ちょっとしたお祝い事があると、スパークリングワインを開けることが多くなってきているんですが、それもシャンパーニュのいわゆるシャン…

肉饅と豚饅 551と東京豚饅

東京では肉饅。関西では豚饅ですね。 東京恵比寿に昨年の11月にオープンした肉饅のテイクアウト主体の店、『東京豚饅』に行ってみましたというか、たまたま通りかかったら、待ち行列の人数がそんなに多くなく、何とかなりそうだったので並んでみたわけです。…

春立つ日、立春、まだまだ寒い

人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞむかしの 香ににほひける 袖ひちて むすびし水こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ 紀貫之の春の歌ニ首です。一首めの花は梅の花ですね。古今集の一首ですが、一首めは百人一首にも入っていますので有名ですね。字面だ…

節分は豆まき

はい、本日は節分です。2月3日です。 春節(中華系)、ラシャンドルール(フランス)と来て、日本の伝統、節分です。 節分は、「鬼は外福は内」って声を出して、豆を投げる、豆まきをする日ですね。豆まきをした後、自分の年の数ほど豆を食べますが、「あっ…

La Chandeleur ラシャンドルールはクレープの日

フランスでは、ノエルからエピファニーを経てシャンドルールで終わる、と言われています。これらはキリスト教の西方教会の祝日なんです。 本日2月2日は、La Chandeleur(ラシャンドルール)。英語では、Candlemas。日本語は、聖燭祭。語源のChandelleはロウ…

春節

サンフランシスコやシンガポール、横浜の石川町に住んでいた頃は、チャイナタウン(中華街)の春節のお祭りは身近なものでした。 春節とは、中国・中華圏における旧正月で、全世界の中華系の人々にとって最も大切で伝統的な祝日です。 今年、2022年の春節は…

色々な英語

「それはアイカイで大丈夫か?」 ん? アイカイってなんだ? 昔、20代半ばの頃、オーストラリアからビジネスの顧客を迎えて、ミーティングをしていた時の話。会話は英語。この顧客の発言にあるアイカイなるものがわからず困ったことがあります。 ホワイト…

ガレットデロアの楽しみ

新しい年を迎えると、フランスでは、ガレットデロアという焼き菓子がブーランジェリーやパティセリーに並びます。以前、パリに住んでいた時は、ついつい買ってしまいました。 Galette des Rois。ガレットは、まるくてひらったい形をした料理を意味しますが、…

日本茶を1リットル

茶というのは、ご存知のように、かなり色んな種類がありますよね。日本茶、紅茶、中国茶。日本茶の中でさらに分かれて、煎茶、ほうじ茶、番茶、玉露、それがまた分かれて、かぶせ茶だとか茎ほうじなど、まあ色々とあります。何をどんな時に飲んだら良いのか…

ワインの官能評価

官能試験・評価という言葉をご存知だろうか。食品や飲料、香料の品質を人間の感覚(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚など)を用いて検査、試験、評価をすることなんですが、食品メーカーなどでは、必ず実施される重要で有効な方法となっています。 官能という単…

風の森という日本酒

最近ちと気に入っている『風の森』という日本酒があるんですが、奈良県の油長酒造という蔵元が造っています。風の森にはいくつかのシリーズがありまして、今回は、この暮れから正月にかけてよく飲んだ507シリーズを紹介します。 風の森507シリーズは、酒米が…

ワインコンテスト・アワード

不勉強ながらワインのコンテストとというものの知識がありませんでした。まあ、ワインエキスパートの試験範囲ではなかったのもありますが、海外の有名なコンテストは、『どうせお高いワインばっかりなんでしょ。』、ふん、てなもんでした。 最近になり、やっ…

高畠の赤おに、青おに

山形県の高畠ワイナリーに、『赤おに』と『青おに』というワインがあります。ちょっとユニークな名前ですよね。 赤おには、L'OGRE ROUGE。正式名称は、高畠マジェスティック ローグル・ルージュ 赤おに 赤おに 昨年、2021年、下記のアワードを受賞したワイン…

七草粥と人日の節句

昨日は七草粥を食べる日でしたね。1月7日は人日の節句。 人日の節句と言われても、何のこっちゃ?ですよね。人日は五節句の一つなんですが、重陽の節句も何のこっちゃその2ですが、他の三つはよく知っていると思います。 五節句 人日の節句 1月7日 七草…

師走や暮れが嫌いになった話

世の中、生きていると、色々と嫌なこともあるわけで、私の場合、とりわけ嫌なのは、『いついつまでに、何々しなくてはならない』と行動を強制されることなんです。子供の頃から、何々しろ、とか言われて育ってきたので、しまいには、自分で自分を強制するよ…

どっこいしょ、とかの掛け声

最近、歳を取ってきたせいか、椅子やベッドから立ち上がる時に声を出すようになってしまいました。いわゆる掛け声が必要なんですね。 『どっこいしょ』、『よっこいしょ』、『よいしょ』 とかの掛け声。 子供の頃、婆さまが、この『どっこいしょ』を言いなが…

ローマでクリスマスに電車が運休

クリスマスシーズンですね。 クリスマスと言えば、個人的に思い出すのがローマでのクリスマス。何年か前、クリスマスをローマで過ごしたことかあるんです。 そのローマでの良かった話を一つ。 クリスマスイブだったかクリスマス当日だったか記憶が定かではな…

日本酒の酒造年度と新酒

ワインのヴィンテージのように、日本酒にも酒造年度というものがあります。酒造年度の表記に関しては義務ではないため、ラベルに表記があったりなかったりです。表記をしていても方法はバラついています。例えば、BY。BYは、Brewery Year(酒造年度)の略。0…

ワインのヴィンテージと飲み頃

ワインにはボジョレーヌーボーのように、今年2021年に収穫したブドウを使いワインを造って今年飲む新酒があるのは、日本でこれだけ売れているので皆さまご承知のことですが、ほとんどのワインは熟成を経て出荷されます。 例えば、今年2021年に収穫されたワイ…

日本のクラシックホテル

先のブログでも書きましたが、日本にもクラシックホテルというジャンルが存在します。Japan Classic Hotel Association (http://www.jcha.jp/)、クラシックホテルの会なるものがあり、現在、9つのホテルが加盟しています。 日光金谷ホテル 富士屋ホテル(箱…

シャケで年取り魚

東京っ子は、鮭を『シャケ』と発音するわけで、『サケ』とは言いません。シャケのおにぎり、シャケ茶漬け。まあ『サケ』と発音できないとも言われていますが。今回は、その『シャケ』の話です。ここでは「鮭」と表記します。 鮭は秋から冬にかけての味覚。東…