有機ワイン、ヴァンナチュール
最近、ヴァンナチュールが流行っているらしいですね。ヴァンナチュールはフランス語で、日本語は自然派ワイン、英語ではナチュラルワインになります。ビオワインなんて呼ばれることもあります。ヴァンナチュールって一体どんなワインなんでしょうか。実はこの話題、けっこう難しいんです。何故かというと、ヴァンナチュールの定義が存在しないからなんです。それでも色々と調べてみると、葡萄の栽培から収穫までとワインの醸造の過程で、でき得る限り自然の力によってこれを行おうとすることのようです。どういうワインがヴァンナチュールに入るのかを知っていても損は無いのでは。
ある意味、ヴァンナチュールや自然派ワインという言葉は曖昧な分、便利に使われているとは個人的には思います。それでは具体的に何が必要か? 一般的に以下にあげることが必要だと言われています。
葡萄の栽培から収穫
有機農法での栽培
手摘みによる収穫
少量生産
醸造
酸化防止剤無添加
葡萄付着の野生酵母の使用
補糖をしない
無濾過、無清澄、無着色
特殊な醸造技術を用いない
(出典 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3)
ワインの世界では、有機農法、有機ワイン、ビオデナミなどの言葉が使われています。私は、ヴァンナチュールは有機ワインやビオデナミよって造られたワインの総称と理解しています。
有機農法、ビオロジック
有機農法は、「有機農業の推進に関する法律」に規定があります。
科学的に合成された肥料や農薬は使わない。
遺伝子組み換え技術を使用しない。
有機JAS規格もあります。国際認証として最大のものは、フランスのツゥールーズに本拠のあるECOCERT エコセールになります。
有機農法で栽培された葡萄を使って、醸造工程で非有機ワインと隔離をされて造られたワインで、認証を受けたワインを有機ワイン、ヴァンビオロジック、オーガニックワインと呼びます。
ビオデナミ バイオダイナミクス
ビオデナミというのは、人智学者のルドルフ・シュタイナーが提唱した農法で、バイオダイナミクス(英語)、ビオデナミ(フランス語)と呼ばれます。ビオデナミは、土壌や植物、生物はもちろん、天体の動きまでも反映した独特な栽培方法です。ボルドーの高級シャトーでも採用しているところがあります。
結局、ヴァンナチュールと名乗る為には、最低でも認証された有機ワインということになると私は思います。