ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

ジミヘンとイギリスワイン

 僕はもう50代のリッパなおじさんなんだが、そんなおじさんが中学生の頃の音楽シーンはというと、洋楽、特にロックとポップスの全盛期。日本はアイドル。ロックは、基本的にブリティッシュロック。

 その頃、三大ロックギタリストと言うのがいて、Eric Clapton、Jimmy Page、Jeff Beckの3人だった。中学生の僕らは、誰が好きかではなく誰が一番うまいかで、もめくらかした。結局は自分が好きなプレイヤーが一番うまいと自他共に認められたいという気持ちなんだが、小中学生はムキになるんですよねぇ。

 この三大ロックギタリストとは一線を画したギタリストにJimi Hendrixがいた。ステージでギター燃やしちゃうキチガイみたいな奴で(褒めている)、ジミヘンと呼ばれていて独特のポジションにいましたね。
 ジミヘンは若くして死んだし、三大ロックギタリストは、ジジイになった。Jimmy Pageはあまり最近は出てこないし、Clapton を歌手だと思っている若いのもいる。Jeff Beckはどうも元気らしい。3人ともイギリス人。ジミヘンは、シアトル出身のアメリカ人。

 3人ともイギリス人なんだが、ということで、イギリスのワインの話をします。チョット無理くり感あるんですが、すんません。

 イギリスはワインの後進国的なイメージがあるんですが、最近はイングランドの南の方で、割とキチンとワイン造りをしていて、特にスパークリングワインの評価が上がっています。

 主な産地は、ケント州やイーストサセックス州など。イギリスの緯度は49-61度なんで、葡萄の産地として適した緯度は30-50度ですから、かなりの高緯度になります。しかし主に温暖化の影響で、この緯度でもピノノワール やシャルドネが栽培できるようになってきました。暖流のメキシコ湾流もプラスになっています。

 何故、スパークリングワインなのかと言うと、土壌がシャンパーニュ地方と似通っているからなんです。白亜質土壌。イギリスのスパークリングワインの造り方は瓶内二次発酵。いわゆるシャンパーニュ製法です。

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出典

https://www.dragee.co.jp/fs/dragee/gr210/W-SK18022701

 イギリスのスパークリングワインの未来は明るいと言われています。大都市ロンドンが近いし、土地代がシャンパーニュより安価のようです。シャンパーニュ地方が温暖化により気候が変わってきており、葡萄栽培のリスクがありますが、イギリスは緯度が高いので、当分は大丈夫そうです。

 イギリスのスパークリングワイン。チョット楽しみなワインです。