日本ワインはお好き?
あけまして
おめでとうございます。
令和3年もよろしくお願いします。
正月なので、日本ワインの話を総花的にしやう、と思います。正月と日本ワインね、関係あるような無いような。単に正しい日本の正月からの連想ですね。
日本のワインと言うと、日本に住んでいながら、あまり良く知らない、どちらかと言うと、マイナーな存在だったんだろうと思います。せいぜい山梨県やら勝沼やらの名前をかろうじて思い浮かべる程度。私もそうでした。ブドウの品種も、甲州だとかマスカットで国際品種はほとんど無いと。
この状況が、近年、劇的に変わってきており、もっと言うと、日本ワインがブームになる兆しすら見えてきている感じがしています。
日本ワインを扱った記事が目につく
日本ワインを扱うオンラインショップが増えている
日本ワインとは?
「日本ワインとは、国産ブドウを原料とした果実酒である」
国税庁により2015年に定められた日本ワインの法的な定義です。国税庁が法律として定めた背景というか目的は、海外から輸入したブドウの果汁やバルクワインを使って、日本国内で瓶詰めされたワインと区別する為なんです。
何故区別する必要があるかなんですが、これは、真面目にワインを造っている人達を保護して、日本ワインを国際的にも価値のあるものに育てたいという意思の表れなんだと推察します。
話題がかたくなりました。
何処で造っているの?
北は北海道から南は沖縄まで、ワインを造っています。厳密には、沖縄ではワイン用のブドウの『リュウキュウガネブ』が少量生産されていますが醸造は東京だそうです。
緯度の差は、なんと18度。やはり日本は南北に長いですね。テロワールは相当に異なると思います。気候や土壌など、北海道と九州ではかなり異なりますし、北海道内でも富良野と小樽では違う気候になります。
主な生産地
北海道
山形県
新潟県
長野県
山梨県
大阪府
宮崎県
日本ワインのブドウの品種(2017)
1. 甲州
2. マスカット・ベーリーA
3. ナイアガラ
4. コンコード
5. デラウェア
6. シャルドネ
7. メルロー
となっています。やはり、白ブドウは甲州。黒ブドウは、マスカット・ベーリーAなんですね。
仕立て方法
以前のブログでも書いているんですが、多くは棚仕立てです。最近は、ワイン生産国の多くで採用されている、垣根仕立てで造っている生産者もいらっしゃいます。
日本のワイン産業がより活発になり、ワインの世界での、日本ワインのポジションを確保していく為には、まず日本国内の消費者に日本ワインを正しく認識して頂くことが大事だと思います。その為にも日本ワインの定義があり、ここでは割愛しましたが、産地名表示規定やワイン特区があります。
問題点
これから日本ワインが普及していく為に克服しなくてはならない点があると思います。
1. 生産量が少ない生産者がまだまだ多い→買いたくともなかなか買えない
2. 価格が比較的高め→海外の銘醸ワインとの競争 例えば、三千円のブルゴーニュのピノノワールと日本ワインのピノノワール、どちらを買いますか?
3. 扱っているショップがまだまだ少ない→徐々に増えてきています
今年、令和3年は、ぜひ日本ワインがより多くの消費者に認知されて、日本ワインを愛飲する人が増えると良いなぁと思います。