ボルドーのブドウ新品種
このところの気候変動によりフランスワインの産地で、従来のようなブドウの栽培が難しくなってきているという話を最近良く聞きます。
フランスワインの代表的な産地のボルドーも、この問題を抱えており、対応策として、ボルドーにとって新しいブドウの品種を栽培・醸造に使うようになってきています。
先日、フランスの農産物の原産地と品質を管理するINAO (Institut National de l'Origine)によって、新しいブドウ6品種が認可され、Conseil interprofessionnel du vin de bordeaux (CIVB)により議案化されました。
新しいブドウって、どんなものでしょうか。赤ワイン用ブドウが4品種で白ワイン用が2品種の合計6品種です。
赤ワイン用ブドウ
Arinarnoa 1956年にボルドーで育成され始めた、タナとカベルネソービニヨンを掛け合わせた黒ブドウ品種。
Castets 『長く忘れられていたボルドーのブドウ』と言われる、フランス原産の品種。
Marselan 1961年にフランスで創られた、カベルネソービニヨンとグルナッシュを掛け合わせた品種。
Touriga Nacional ポルトガル原産の晩成種。
白ワイン用ブドウ
Alvarinho ポルトガル名Albariño
Liliorila バロックとシャルドネを掛け合わせた品種。
この新しい品種が混醸されたボルドーワインを近い将来飲めることも楽しみです。