ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

真っ黒黒ビジュノワール

 私もつい先日始めて飲んだんですけど、ビジュノワールというブドウの赤ワインがあります。ビジュノワールは、『黒い宝石』という意味のフランス語で、実際のブドウも黒ブドウという表現に相応しい黒々としています。

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出典 https://mobile.suntory.co.jp/wine/nihon/blog/15092916.html?transfer=pc_to_mobile&utm_referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com

 ビジュノワールは、2006年10月に認定された比較的に新しい品種です。交配親は、山梨27号(甲州三尺✖️メルロー )✖️マルベックになります。マルベックは、フランスでも『カオールの黒』と言われていますので、ビジュノワールもその遺伝形質を受け継いでいるのかもしれません。育成は山梨県果樹試験場。日本の山梨県が誕生地です。

 カオールの黒のブログはこちらです。

https://nwawinescom.hatenablog.com/entry/2020/09/03/065011

 ビジュノワールの特長は、

外観は、濃い赤ワイン。

香りは、ブラックベリー、牡丹、甘草

味わいは、親のメルローにくらべても酸が少なくまろやか。タンニンが多く、ボディはしっかりとしています。

 ビジュノワールは、耐寒性があるようで、山形県や北海道などの冷涼地でも栽培可能なようです。誕生地の山梨県の他、山形県、宮崎県などが有名です。下の写真は、山形県の高畠ワイナリーのものです。

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ビジュノワール

我妻重晴さんの単一畑、垣根仕立て、露地栽培
外観は、ホントに黒ブドウで濃い赤。

味わい 果実味が実に豊か。タンニンは豊富だが穏やか。酸味はソフト。

合わせた料理は、カマンベールチーズ、焼き野菜、肉野菜炒めなど。

 ビジュノワールは、濃い赤ワインですが、真っ黒な外観の割には、優しく飲めるワインだと個人的には思います。デイリーワインには、多少高いのですが、おススメします。