ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

吉野山の白山桜

 「敷島の大和心を 人問はば 朝日に匂ふ 山ざくら花」

 本居宣長さんが、ご自身の心の変化について述べた歌なんですが、この山ざくら花は、吉野山の白山桜だそうです。山ざくらを見て、『あぁ、美しいな。』と思い感動できる心の持ち主でありたい、宣長さんご自身のこころを詠んだ歌です。

 山ざくらと言えば、奈良の吉野山です。宣長さんも訪れたことがあったようです。以前から、吉野山の桜は見たいと思っていたのですが、多少遠いので、桜の満開の時期に合わせるのが難しく、なかなか行けませんでした。

 今年、たまたま用事があり、奈良市まで行きましたので、思い切って吉野山に行って来ました。

 吉野山は、その高度により、下から下千本、中千本、上千本、奥千本と呼ばれています。今年は開花が早く、下千本と中千本の満開が3月30日。上千本が4月3日でしたので、今日、4月7日は、だいぶ散っていました。さすがに奥千本は、まだ大丈夫でした。人混みを避ける為、朝早く訪れたので、霧がかかっており、それはそれで、幻想的な雰囲気で良かったですよ。

 奥千本は、金峯神社を目指して行きました。金峯神社の御神体は、吉野山です。下の写真の鳥居から金峯神社の本宮まで登って行く途中も桜を見ることができます。

 

金峯神社の鳥居と山ざくら

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霧の中の桜

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霧が少し晴れました

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アップで

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下山途中にある吉野水分神社

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 やはり吉野山の桜は、可憐で美しい。日本人で良かったと思える刻を過ごせます。

 桜の時期に、吉野山に行かれる場合、朝7時には金峯神社に着けるように行動されることをおすすめします。午前9時になると、交通規制が行われて、車で上がることが難しくなるようですし、人で混雑もしてきますので。