ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

リモートワークと孤独と生産性

 昨年より在宅でのリモートワークになって一年をこえてきています。会議や打ち合わせも全てオンラインです。

 私は米国系企業で働いていたので、米国本社にいる自分のボスとの会議やワールドワイドのマネージャーのミーティングなどは、オンラインならぬテレカンという電話会議でした。なので、今の顔の見えるオンラインミーティングは、顔が見える分楽だなぁと感じており、顔を合わせてのミーティングは、はなから考えにくい環境で仕事をしてきたので、現在のリモートワークについては、ほとんど問題は無いんですね。

 しかしながら日本企業に勤めている友人に話を聞くと、日本企業の場合、在宅でのリモートワークにストレスを抱える人も多いようなんです。これに関しては、いくつかの論文も出ているようで、それによると、ストレスの要因は主に孤独感。孤独感が心理的ストレスになってしまうリスクがあるんだそうです。会社や組織は、従業員のこういった心理状態に配慮すべきだと言われ始めています。

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 米国の話になりますが、Googleなどのいくつかの企業は、ワクチンの接種が終わり、オフィスワークが再開できる状況になり次第、オフィスワークに戻すと言っています。理由は、前述した社員の心理的な問題による生産性の低下。

 リモートワークによる心理的な孤独感の増大は、時にネガティブな考えに囚われ、心身ともに消耗する原因になると言われているからです。これは生産性が下がる大きな要因だとされています。

 結局、企業は、当たり前と言えば当たり前なんですが、従業員の生産性を高くキープしたいわけで、その為に必要な措置を取っていくんですね。

 もちろん、『このオフィスに戻れ』に対して、反対の従業員も多い。繰り返しますが、これはアメリカ合衆国での話です。アメリカの話なんですが、日本企業は都合の良いところだけを取って、アメリカ企業に追随するケースがありますよね。どうなるんですかね。

 今後、現在のような在宅でのリモートワークスタイルが元に戻るのか、それともリモートワークが続くのか? 多分、折衷案になるんでしょう。週のうち数日はオフィスに行き、数日はリモートワークというふうに。

 働き方は、会社からの強制ではなく、働く側のオプションになると良いなと思います。