ジビエでワインを
日本の場合、狩猟解禁シーズンというのが定められていて、それは毎年11月15日から翌年の2月15日なんです。
狩猟ですから狩るのは野生の鳥獣。地域差もありますが、シカ、イノシシ、クマ、カモなどが代表的ですね。これらをフランス語でジビエ(gibier)と言います。ジビエ料理です。個人的にはエゾシカの赤身肉がとても好きで、楽しみなシーズンです。
日本でも猪鍋や鴨は昔からよく食べられていました。合わせたのは日本酒や焼酎でしょうね。鴨鍋つつきながら熱燗やぬる燗は今も昔も変わらないように思います。
さて、ジビエ料理。フランス料理になりますので、だいたいワインを合わせます。ジビエ料理にはどういったワインが合うのでしょうか。
私が過去食べたことのあるジビエ料理は、
鹿肉のステーキ
イノシシ肉のラグー、コンフィ
鴨肉のロティ、コンフィ
まず鹿肉ですが、真っ赤な肉なので、やはりフルボディの赤ワイン。ナパバレー産のカベルネソービニヨンやオーストラリアのシラーズなどが合いました。
鹿肉に限らず、赤身肉には、基本的にはフルボディのしっかりとした濃い赤ワインで、スパイシーな感じを合わせたい場合はシラーやシラーズが良いかなと思います。
イノシシ肉ですね。私はイノシシ肉のラグーをフィレンツェで食べたのですが、合わせたのは当たり前なんですが、トスカーナ州ですのでキャンティクラシコ。ブドウ品種はサンジョベーゼですね。これは流石に合いました。コンフィには、サンジョベーゼやテンプラリーニョ、タナなんかも合うと思います。
案外難しいのが鴨肉。私のおススメはエレガントな赤ワイン、ピノノワール。ブルゴーニュのものも良いのですが、個人的には、オレゴン州ウィラメットバレーかオーストラリア、ニュージーランドが良いかと思います。
冬は寒いですけど、ジビエ料理の楽しみがありますし、日本の場合は蟹や寒鰤などの海鮮も美味しい季節です。ワインや日本酒と合わせて楽しみましょう。