風の森という日本酒
最近ちと気に入っている『風の森』という日本酒があるんですが、奈良県の油長酒造という蔵元が造っています。風の森にはいくつかのシリーズがありまして、今回は、この暮れから正月にかけてよく飲んだ507シリーズを紹介します。
風の森507シリーズは、酒米が2種類あり、それぞれ味わいが異なります。
風の森 露葉風 507
露葉風という奈良県でのみ生産されている酒米を使い、50%まで精米しています。あけたては微発砲。2日程度経つと、フルーティさが際立ってきます。香りはメロンや熟したパイナップル。露葉風は、「つゆはかぜ」と読みます。
最初に飲んだ時、日本酒感が変わりました。フルーティで爽やか、しつこさの無い、それでいて旨味もある味わい。開けたては、奥に多少の苦味を感じますが、それが良い感じのバランスになっています。
風の森 秋津穂 507
秋津穂も奈良の地元米。これを酒米で使い、精米は50%。あけたては微発砲。洋梨やメロンのようなフルーティな味わいが口中に広がり、これも奥のほうに微かな苦味があり良い感じです。
風の森という名前は、御所市内にある「風の森峠」に由来していて、緑豊かな葛城金剛山麓、一年心地よい風が峠を駆け抜けているそうです。
風の森は、日本酒感を変える酒だと思います。フルーティな香りと味わい。さわやかで気持ちの良い余韻が続きます。
合わせる料理の幅はとても広く、魚介類、肉もビーフ、ポーク、チキン、シャルキュトリー、おでん、湯豆腐や冷奴、ポトフなど食中酒として最適です。
正直、白ワインを飲むより風の森で良いと思ったぐらいです。