ブランドノワールとブランドブラン
3月に入りました。この季節は、卒業や入学、入社の時期ですね。三寒四温が感じれると良いなと思っています。
最近は、ちょっとしたお祝い事があると、スパークリングワインを開けることが多くなってきているんですが、それもシャンパーニュのいわゆるシャンパンと呼ばれる価格が高めのものではなく、2000円から3000円程度のデイリーワインの範疇にあるスパークリングワインなんです。気軽にね、飲めるスパークリングワインは、シャンパングラスに注げば、多少の特別感もあって良い感じではないですか。
スパークリングワインに使うブドウの種類はどんなものであったかと考えたことがあるでしょうか。最初に浮かぶのはシャルドネかピノノワールですね、シャルドネで作られたものをブランドブラン(Blanc de Blanc )、ピノノワールのものをブランドノワール(Blanc de Noir)と呼びます。この二つ、テイストがだいぶ異なります。私、個人的にはブランドノワールが好きです。下の写真は、ピノノワール主体の南仏のスパークリングワインです。
スパークリングワインのブドウの種類ですね。まず代表選手のシャンパンで考えてみます。
シャンパンは、シャンパーニュ地域のスパークリングワインです。シャンパーニュ地域のAOCで認められているブドウは何かなんですが、シャンパーニュ地域にはAOCが3つあります。
シャンパーニュ地域のAOC
シャンパーニュ Champagne
コトーシャンプノワ Coteaux Champenois
ロゼデリセー Rose des Riceys
使われている主要なブドウ品種は、ピノノワール 、シャルドネ、ピノムニエになります。ロゼデリセーのみピノノワールなんです。
シャンパーニュのAOCで認められている品種になると、これらの3品種に加えて、アルバンヌ、プチメリエ、ピノブラン、ピノグリがシャンパーニュとコトーシャンプノワで認められていますが、これまであまり使われていません。
シャンパーニュ地域を離れてみると、どんなブドウ品種がスパークリングワインに使われているのでしょうか。基本的には、シャルドネ、ピノノワール 、ピノムニエのアッサンブラージュ、いわゆるブレンドが多いですが、地域によっては様々なブドウが使われています。
イタリアのフランチャコルタは、数種類がありますが、ピノネーロ、シャルドネ、ピノビアンコ、エルバマットなどが使われています。
ドイツに行きますと、ドイツではゼクト(Sekt)というんですが、リースリングを使ったゼクトがあったりします。珍しいもので、ドイツの土着品種のエルプリングのゼクトもあります。
日本では、プティマンサンや小公子を使ったものを飲んだことがあります。上の写真は、山形県の高畠ワイナリーのスパークリングワインですが、デラウェアが使われています。
以前は、スパークリングワインの甘さ、残糖が苦手で遠慮していたのですが、最近は、比較的ドライのものもあり、プティ祝いに重宝しています。