ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

4月ではないんだけれど

 毎年四月になると思うことがあります。それは昨日つまり3月末まで最上級生と威張っていたのに、今日4月になると一番下っ端ということが起こるのは、なんだか面白くないか、いや面白いかも、ということで、実にくだらない話です。ワインや旅は出てきません。勝手にITリソースの無駄遣いしてますが、どうかお許しくだせぇ。こんな話がダラダラ続きます。

 4月になると小学校でも中学校でも新入生が入ってきます。一番下の学年ですね。それが6年や3年経つと最上級生になり卒業します。上の学校に行くとまた一番下から始めます。学校を卒業して就職をすると新入社員ということで、一番下のペーペーから始めますね。多くの人はペーペー➡️最上級生➡️ペーペーを繰り返していきます。これがなんか面白い。だって昨日まで先輩面していた奴が、今日はヘイコラするわけでしょ、実に面白い。こんなことを面白いと思う私は頭オカシイすか? ちなみに、英語でペーペーのことは、at the bottom of the totem poleとかlow on the totem poleとか言います。トーテムポールって、北米のインディアンが建てる細長い塔のような木造彫刻で、上から下までいくつもの顔が彫られています。その一番下。上にはいっぱいいます。面と向かって、あんたはlow on the totem poleとは言いませんよ、オトナだから。

f:id:nwawinescom:20200910184653j:image青くさい頃は楽しい

 この社会の上下関係ループ、他人にヘイコラするループがいつまで続くのか考えると、何十年か働いて出世して偉くなり、リタイアするまでなんだかんだで続きます。リタイヤすると会社名や役職とは関係の無いタダの人になりますよね。会社に残れても、役員になれた少数を除いて、役職無しになってしまいます。新入社員とは違って大分クタブレてますけど。でもある程度の生活さえできれば、タダの人状態は楽しいかもです。

 最終局面になると、頼れるのは自分の頭と身体になります。築いてきた信用と人間関係もありますが、これは社会体制が変わると役に立たなくなる可能性がありますので、結局、自分の頭脳と身体が残ります。それしか残らない。今流行りの人生100年を考えると、自分の頭と身体で走る最終ストレートが実に長い。なので、頭と身体は幾つになっても鍛えようとか、人間死ぬまで勉強だとか、つまらない正論を言う気はまったくありません。正論と説教くさい話は大嫌いなのです。

 ただ、ここで効いてくるのが、夢と希望。何を青くさいこと言ってんだよと思われるでしょうけれども、人間、夢や希望はやはり大事です。若い頃は、なんだかんだで夢や希望はありますよね。ないしは、毎日の生活の中で見つける幸せなんかを糧に生きる。

 結局、何が言いたいかというと、この上下関係ループから抜け出すのは難しい。この社会で生きる方が楽を感じているのかもしれませんしね。田舎に行って田畑を耕すとか、仙人になるとかすれば、独立独歩で行けるかもしれませんが。

 セカンドライフもペーペーから夢と希望を持って歩めると良いかなと思います。思い起こしてみると、ペーペーの頃は、大変だったし、上司に怒られましたが、なんか楽しかったから。