ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

プティマンサン

 栃木県にあるココファームワイナリーはわりと好きなワイナリーで、たまに訪れたり、オンラインショップでワインを購入したりしているんですが、ここにプティマンサンというブドウを使ったワインがあります。

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 プティマンサン。他ではあまり見ないワインですね。プティマンサンは白ブドウで、白ワインやスパークリングワインなどが造られています。原産地はフランスの南西部、スペインとの国境に近いピレネー山脈の麓あたりになります。爽やかな酸味が特徴。スッキリとしたテイストで飲みやすいと思います。骨格がしっかりとしているというか、テイストに厚みもあったりするんです。果実味もかなりあります。

 下の写真は、プティマンサンのスパークリングワイン。あまり出回らないようですが、存在感があって実に美味い。

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 プティマンサンを使ったワインは、かなり広い範囲の料理に合わせられると思います。守備範囲が広めなんですね。私が実際に合わせた料理を紹介すると、真鯛カルパッチョ、さばのアヒィージョ、我が家風シャルキュトリ、タンドーリチキン、チーズはゴルゴンゾーラミモレット、セロリとレモンのマリネ。この中でサバのアヒィージョはあまりマリアージュしませんでした。

 白ワインというと、シャルドネやソービニヨンブラン、リースリングなどが国際品種でメジャーどころですが、プティマンサンは引けを取らないどころか、フレッシュさにおいては優っているとも私は思います。機会がありましたら、一度飲んでみてください。

菩提酛、清酒造り

 奈良には、清酒造りの起源といわれる、菩提酛造り(ぼだいもとつくり)の清酒があります。清酒と書いて、「スミサケ」と読みます。

 菩提酛造りとは、およそ600年前、室町時代に、奈良の菩提山正暦寺において創醸された酒造法で、現代には伝わっていませんでした。

 近年、この菩提酛造りを復活させる取り組みがあり、約500年ぶりに復活されました。正暦寺によれば、

 正暦寺の寺領で収穫された米を使う

 正暦寺の水を使う

 正暦寺の乳酸菌を使う

 正暦寺酵母を使う

これに近代醸造法を融和させた醸造法だそうです。

 清酒の起源については諸説ありますが、一つのオリジナルの醸造法を復活し後世に伝えていくことは、文化的にもたいへん意義のあることと考えます。

 現在、奈良では八つの醸造元がこの菩提酛造りの酒を造っています。

 油長酒造 鷹長

 北岡本店 やたがらす

 上田酒造 き長

 今西酒造 三諸杉

 倉本酒造 つげのひむろ

 八木酒造 

 葛城酒造 百楽門

 菊司酒造 菊司

 先日、奈良ホテルで、菩提酛造りの会が開催されて、上記の八の酒造が一同にかいし、飲み比べを致しました。

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八つの酒造がこんな感じで並んでいます。

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向かって左から、甘めから辛口へと並んでいました。

 この八つの酒造、同じ菩提酛造りでも、かなりテイストと香りが異なっています。どれが好きかは、個人的な好みと合わせる料理によりますね。

 今西酒造さんの三諸杉は、普段より好きな酒で、昨年の菩提酛も飲んでいます。若干の辛口でバランスがとても良い酒に仕上がっているなぁ、というのが感想です。

 今回初めて飲んだ上田酒造さんのき長。三諸杉と似たタイプで気に入りました。

 北岡本店さんのやたがらす。なぜかスイーツに良く合いました。

 油長酒造さんの酒は、ふだん風の森を飲んでいるので、鷹長は風の森より甘めで濃厚なんですが、同じテイストを感じます。フィレステーキに合いました。

 他の酒造の酒も、それぞれ個性があり美味しい酒でした。

 合わせた食事は、奈良ホテルさんの和食。鰹のたたき、ぐじ、穴子の天ぷら、お造り、鯛茶漬け、にゅうめん、牛フィレステーキ、スイーツなど、かなりのクオリティのものを堪能しました。

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ブランドノワールとブランドブラン

 3月に入りました。この季節は、卒業や入学、入社の時期ですね。三寒四温が感じれると良いなと思っています。

 最近は、ちょっとしたお祝い事があると、スパークリングワインを開けることが多くなってきているんですが、それもシャンパーニュのいわゆるシャンパンと呼ばれる価格が高めのものではなく、2000円から3000円程度のデイリーワインの範疇にあるスパークリングワインなんです。気軽にね、飲めるスパークリングワインは、シャンパングラスに注げば、多少の特別感もあって良い感じではないですか。

 スパークリングワインに使うブドウの種類はどんなものであったかと考えたことがあるでしょうか。最初に浮かぶのはシャルドネかピノノワールですね、シャルドネで作られたものをブランドブラン(Blanc de Blanc )、ピノノワールのものをブランドノワール(Blanc de Noir)と呼びます。この二つ、テイストがだいぶ異なります。私、個人的にはブランドノワールが好きです。下の写真は、ピノノワール主体の南仏のスパークリングワインです。

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 スパークリングワインのブドウの種類ですね。まず代表選手のシャンパンで考えてみます。

 シャンパンは、シャンパーニュ地域のスパークリングワインです。シャンパーニュ地域のAOCで認められているブドウは何かなんですが、シャンパーニュ地域にはAOCが3つあります。

 

シャンパーニュ地域のAOC

 シャンパーニュ Champagne

 コトーシャンプノワ Coteaux Champenois

 ロゼデリセー Rose des Riceys

 

使われている主要なブドウ品種は、ピノノワール 、シャルドネ、ピノムニエになります。ロゼデリセーのみピノノワールなんです。

 シャンパーニュのAOCで認められている品種になると、これらの3品種に加えて、アルバンヌ、プチメリエ、ピノブラン、ピノグリがシャンパーニュとコトーシャンプノワで認められていますが、これまであまり使われていません。

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 シャンパーニュ地域を離れてみると、どんなブドウ品種がスパークリングワインに使われているのでしょうか。基本的には、シャルドネ、ピノノワール 、ピノムニエのアッサンブラージュ、いわゆるブレンドが多いですが、地域によっては様々なブドウが使われています。

 イタリアのフランチャコルタは、数種類がありますが、ピノネーロ、シャルドネ、ピノビアンコ、エルバマットなどが使われています。

 ドイツに行きますと、ドイツではゼクト(Sekt)というんですが、リースリングを使ったゼクトがあったりします。珍しいもので、ドイツの土着品種のエルプリングのゼクトもあります。

 日本では、プティマンサンや小公子を使ったものを飲んだことがあります。上の写真は、山形県の高畠ワイナリーのスパークリングワインですが、デラウェアが使われています。

 以前は、スパークリングワインの甘さ、残糖が苦手で遠慮していたのですが、最近は、比較的ドライのものもあり、プティ祝いに重宝しています。

肉饅と豚饅 551と東京豚饅

 東京では肉饅。関西では豚饅ですね。

 東京恵比寿に昨年の11月にオープンした肉饅のテイクアウト主体の店、『東京豚饅』に行ってみましたというか、たまたま通りかかったら、待ち行列の人数がそんなに多くなく、何とかなりそうだったので並んでみたわけです。それでもしっかり行列はできていました。

 『東京豚饅』は、東京なのに豚饅を名乗っているんですが、これは大阪の有名な『551蓬莱』の創業者のお孫さんが、創業者の味として東京恵比寿に出した店舗だから、あえて『豚饅』なんでしょうね。

 前々から、東京で551の豚饅が買えたら便利なのにと思っていてたので、『東京豚饅』、飛んで火に入る夏の虫ですね。一度食べたかった。しかるに、すごい行列ができていると聞いていたので、これまで行く気になれませんでした。私は行列とか待ちとかが嫌いです。たまたまなのかそろそろ空いてくる時期なのか、待ち行列が少なく、多少待ったぐらいで買えました。ラッキー。

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 『551蓬莱』の豚饅なんですが、有名で人気がありますよね。私も大阪出張の折には、必ずといってよいほどチルドを保冷バッグに入れて買って帰ります。実は『551蓬莱』の専用の保冷バッグも持っているんです。まあ、それだけの理由はあって、なんと言っても美味いし、コスパも良い。デパ地下や大阪駅、新大阪駅にも店舗があるので便利ですし、お店の方の対応もとても良いので、多少並んでも買うわけです。新幹線で豚饅とビールをやっている方がいらっしゃいますが、独特の匂いは罪つくりです。

 さて、『東京豚饅』の味ですが、『551蓬莱』に近いと感じました。皮の味と厚みに若干の違いがあると感じましたが、気になる程では無いと思います。多少油分が多めも同じですし、餡の味付けもほぼ同じ。食べ方は、まだ温かかったのをそのまま食べてみたのと、数個は冷蔵庫に入れて翌日蒸して食べてみました。

 厳密には、二つを並べて食べ比べる必要があるんでしょうが、豚饅で、まあそこまですることはありませんね。それでもいつかやってみたい。下の写真は『東京豚饅』の豚饅です。

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 『551蓬莱』のファンの方には、おススメできる味だと思います。

東京豚饅

https://tokyo-butaman.com/

春立つ日、立春、まだまだ寒い

 人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞむかしの 香ににほひける

 袖ひちて むすびし水こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ

 紀貫之の春の歌ニ首です。一首めの花は梅の花ですね。古今集の一首ですが、一首めは百人一首にも入っていますので有名ですね。字面だけをおうと、とてもシンプルな内容なんですが、紀貫之さんが何を言いたかったのかを探ろうと、彼の心のうちに分け入ろうとすると、なかなか難しい歌だと私は思います。

 今日、2月4日は立春です。字の通り、『春が始まるぞ!』という日で、二十四節気の最初です。江戸時代までは一年の始まりでもあったわけです。二十四節気では、立春の他に、春分や夏至、秋分、冬至などが知られていますよね。ちなみに立春の次は雨水で、雪が雨に変わる時期を表しています。

 春が始まるぞ、でもこの時期寒さはピークです。個人的には、立春の今日、今が春なのではなくて、一番寒い時から段々と春に向かっていく開始の日と考えています。

 私が小学生の頃は、東京でも雪だるま⛄️が作れるぐらいの雪が降り積もりました。JR(その頃は国鉄)が雪で止まったことも、一冬に数回はありました。今は温暖化の影響でしょうか、雪はあまり降りません。でも寒い。とても寒いですね。

 実際には、気持ちの上で、『春が来るな』と感じるのは3月の声を聞いたときでしょうか。二十四節気ですと、啓蟄の頃ですね。

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 『もうすぐ春ですね!』とキャンディーズが歌ったように思える時期が早く来て欲しいと願う今日この頃です。

節分は豆まき

 はい、本日は節分です。2月3日です。

春節(中華系)、ラシャンドルール(フランス)と来て、日本の伝統、節分です。

 節分は、「鬼は外福は内」って声を出して、豆を投げる、豆まきをする日ですね。豆まきをした後、自分の年の数ほど豆を食べますが、「あっ、おじいちゃん、80個も食べられるの?あたしが手伝ってあげようか。」なんて孫に言われて嬉しがる年寄りを見る日です。

 『節分』って、どういう意味なんだろう、って考えたことがありますか?

 節分は、節を分けると書きます。古語になりますが、節は『せち』と読み、季節や時節を意味します。節のみで季節の変わり目の意味もあります。従って、節分は季節を分ける日の意味になります。『ふし』と読むと、竹のふしのようなこぶのようなところの意味や事柄、根拠の意味になります。

 古語辞典を調べると、節分は季節の変わり目の日で、立春・立夏・立秋・立冬の前日。現代では、立春の前日を指して節分と言っていますね。なので今年は立春が2月4日なので、節分は今日2月3日です。『今年は』と書いたのは、たまに年によって1日ズレることがあるからなんです。

 通常は、『鬼は外福は内』と声を出して、豆まきをします。奈良県天川村の天河大辨財天社は、『鬼は内福は内』と言うそうなんですが、これはそういう御由緒があるんですね。

 鬼は、もともとは『隠(おん)』で、目には見えない、姿が見えない悪いものの総称で使われてきたようです。そういう悪いものを家から追い出して福が入ってくるようにする、のが『鬼は外福は内』なんです。

 それでは、何で武器は豆なのか、です。節分の豆まきのイベントの源流は、平安時代の追儺。もっと遡ると、中国の儀式の大儺に行き着きます。鬼や魑魅魍魎を追い出す点は同じです。日本の追儺では、鬼を追い出すのに効果があるとされる桃と葦で作った弓を用いたらしいです。

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出典 PR TIMES

https://prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000229.000001593.html

 炒った豆を使う理由ですが、神棚にお供えした『福豆』には、邪気を祓うと考えられたからで、比較的手に入りやすいものだったからではないでしょうか。

 最後に、恵方巻についてなんですが、これは主に関西圏の文化で、東京では恵方巻は食べませんでした。太巻きはありましたが、恵方巻という言葉自体存在していなかったと思います。十年前ぐらいですか、関西の文化の恵方巻が入ってきて、金儲けになるからなんでしょうね、広まりました。まあ、美味しいものは、基本ウェルカムなので、楽しんでいます。

 豆まきの手順とか、誰が撒くのかとか言い出したらきりがありません。基本の『鬼は外福は内』で、豆まきをしてみようではないですか。

La Chandeleur ラシャンドルールはクレープの日

 フランスでは、ノエルからエピファニーを経てシャンドルールで終わる、と言われています。これらはキリスト教の西方教会の祝日なんです。

 本日2月2日は、La Chandeleur(ラシャンドルール)。英語では、Candlemas。日本語は、聖燭祭。語源のChandelleはロウソクを意味するフランス語です。元々は、ロウソクを持ってブラブラ歩く民間の祭りに由来し、それがキリスト教と結びつきました。現在、人々は、光を讃えるために、ロウソクを持って教会に行くんですね。このあたりは、詳しく調べると興味深いんですが、今回は詳細は省かせて頂きます。

 また、この日は、クリスマスシーズンの終わりの日で、クリスマスのデコレーションなどを外します。『冬は終わったぜ。もうすぐ春!』人々の気持ちはもうすぐ春です。立春とも結びついているようです。

 今回お伝えしたいのは、スイーツです。ラシャンドルールは、クレープを焼く日です。クリスマスはブッシュドノエル。エピファニーはガレットデロアです。そしてラシャンドルールはクレープなんですね。

 クレープは、丸くて明るめの色合いなので、春の到来というか、この時期、春を待ち望む人々の心にしっくりくる菓子なんでしょう。

フランスの家庭では、クレープを焼きます。丸いクレープを何枚も焼いて、家族で食べるんですね。

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出典 Haffingyonpost.fr

https://www.huffingtonpost.fr/amp/entry/chandeleur-crepe-parfaite-mouvement_fr_6017dfdac5b63b0fb282929f/

 

日本人はイベントごとが好きなので、エピファニーのガレットデロアの次に来るのは、ラシャンドルールのクレープかもしれませんね。

春節

 サンフランシスコやシンガポール、横浜の石川町に住んでいた頃は、チャイナタウン(中華街)の春節のお祭りは身近なものでした。

 春節とは、中国・中華圏における旧正月で、全世界の中華系の人々にとって最も大切で伝統的な祝日です。

 今年、2022年の春節は、本日2月1日。日本の正月と同じく、多くの人は帰省をしますので、1日前から休みに入り、休みは1週間続きます。

 日本の『あけましておめでとう』や『謹賀新年』にあたる言葉は、

 新年快楽、恭喜発財

 

 春節の間は、龍舞や獅子舞が出て、爆竹が鳴り、それは華やかな祭りが行われます。爆竹の音がうるさいぐらいで、爆竹の煙でそこら辺が白くけぶります。

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https://www.chinatown.or.jp/event/event/shunsetsutouka2022/

 自宅の玄関の門には、門松ならぬ、赤い縦長の紙に縁起の良い言葉が書かれた『対聯(ついれん)』と呼ばれる紙を、両側に貼ります。対聯は「門符」、「春貼」、「立春の掲示」とも呼ばれていて、春節の伝統的な飾り物です。伝統的な飾り物といえば、『福』の文字が逆さまになった『倒福』が思い浮かびますが、倒福も春節に、福が自分の家に至る、福が来るようにとの願いを込めて自宅に貼ります。ちなみに、中国語で「福が逆さまになる」という意味の「福倒了(フー・ダオ・ラ)」は、「福が来る」という意味の「福到了(フー・ダオ・ラ)」と同じ発音なんです。

 

 春節の食べ物は、だいたい地域や家々で決まっていて、家族揃って食べることから『団欒飯』と呼ばれています。団欒飯は縁起を担いだごちそうになるんですが、共通するメニューとしては、魚、餃子、団子やちまきあたりでしょうか。餃子は水餃子。香港や広東では蒸し餃子になるのかな?

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横浜中華街 萬珍楼の春節セット

https://www.manchinro-shop.com/smp/item/20956.html

 お年玉もあるようで、子供たちが赤い年玉袋🧧を持っているのを見かけたりしました。

 団欒飯を春節の特別なメニューで出している中国料理店も日本にあるようです。

色々な英語

 「それはアイカイで大丈夫か?」

ん? アイカイってなんだ?

昔、20代半ばの頃、オーストラリアからビジネスの顧客を迎えて、ミーティングをしていた時の話。会話は英語。この顧客の発言にあるアイカイなるものがわからず困ったことがあります。

ホワイトボードに書いて頂くと、

 8k

と書いた。なんてことはない。コンピュータの

チップの容量のことでした。

エイトケイがアイカイね。なるほどのオージーイングリッシュ。妙に納得したことを覚えています。

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 世界を旅して周ると、様々な英語に出会います。アメリカ西海岸の英語を覚えた私には、ロンドンのいわゆるクイーンズイングリッシュは、最初、聴き取りにくかった。映画『Notting Hill』で、ロンドン出身のヒュー・グラントの英語は以外にわかりやすかったけれど、「クラシック」の連発が印象に残りました。

 英語がネイティブの国々でも、上記のオーストラリアやニュージーランドの英語、イギリスの英語。アメリカ合衆国やカナダ。日本人にはかなり違って聞こえます。

 アメリカ国内でも、テキサスなどの南部の言葉はわかりづらいです。西海岸、東海岸、中部、南部で大分発音やスラングが違います。

 シンガポールの英語はシングリッシュといって、かなりぶっきらぼうに聞こえるような、シンプルな言い回しをします。シンプルだと命令口調に聞こえるので、たまに腹が立ちます。

 フランスやドイツ、イタリアなどの英語がネイティブではない国々は、もう色々で、英語が全く通じない場合もよくある話です。フランス人は英語を喋れても喋らないとまことしやかに言われていましたが、私の知る限りパリは比較的英語が通じます。ただドイツ国境あたりはあまり通じない。そのドイツも40年前は英語がかなり通じましたが、最近、以外にも英語が通じにくかった。

 私が思うに、最もわかりにくいのがインド人の英語。もちろんキレイな英語を話す人もいますが、多くは巻き舌でまくしたてます。あまりコミュニケーションを取りたくは無い人達です。

 日本人の英語も日本人独特の発音や言い回しがあったりします。

 英語は既に世界の共通の言語だと思います。ビジネスの世界だけでなく、オリンピックのインタビューは英語が主ですし。なので、英語ネイティブじゃなくとも、発音が多少ポンコツでも、英語でのコミュニケーションを、どんどんとった方が良いと思います。

注: 全て私の個人的な意見です。

ガレットデロアの楽しみ

 新しい年を迎えると、フランスでは、ガレットデロアという焼き菓子がブーランジェリーやパティセリーに並びます。以前、パリに住んでいた時は、ついつい買ってしまいました。

 Galette des Rois。ガレットは、まるくてひらったい形をした料理を意味しますが、まあ菓子ですね。ロアは王様。ガレットデロアは、王様の菓子になります。

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 1月6日は公現祭、フランス語でエピファニー(Epiphanies )と言うんですが、キリスト教の祭りのエピファニーを祝って食べる菓子がガレットデロアなんです。今では1月中は食べるようです。

 ガレットデロアの楽しみは、フェーヴ(Feve)という小さな陶器の人形が誰に当たるかです。下の写真のような人形が菓子の中に隠してあります。ガレットデロアはだいたい家族みんなが集まって食べるので、人数分切り分ける。なので必ず誰かに当たるわけです。大家族の場合は、二つ入れることもあるようです。

 しごく単純な遊びなんですが、不思議なことに案外楽しい。なんか子供時分に帰ったような気分がします。家族でワイワイ言いながら食べるイベントですね。

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このフェーヴが当たった人が、王様や王妃様になり、紙で作った王冠をかぶります。1日、王様気分に浸るわけです。

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ガレットデロアコンクール

 ガレットデロアは、シンプルに言うと、アーモンドクリームやフランジパーヌをフィリングにしたパイ生地の焼き菓子。フランスでも地域によって少し異なるようです。また菓子表面の柄もいくつかあって、上の写真は二つとも太陽の柄で生命力を表しています。他に月桂樹やひまわりの柄や穏健という名前の柄もあって、それぞれに意味があるわけですね。

 コンクールも有名で、本場のパリや日本でも毎年開催されています。日本のパティシエも参加していて、優秀な成績をおさめる方も複数いらっしゃいます。
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 まあ、皆さん、もう既にお食べになっていると思いますが、まだの方は、1月中ですので、一度お試しになってはいかがですか。

日本茶を1リットル

 茶というのは、ご存知のように、かなり色んな種類がありますよね。日本茶、紅茶、中国茶。日本茶の中でさらに分かれて、煎茶、ほうじ茶、番茶、玉露、それがまた分かれて、かぶせ茶だとか茎ほうじなど、まあ色々とあります。何をどんな時に飲んだら良いのかわからない。そう抹茶もあります。飲みたいものを飲みたい時に飲むのが正解なんですが、せいぜいふだんお付き合いのあるのは、煎茶とほうじ茶ぐらいですね。

 紅茶も負けてなくて、ダージリンやオレンジペコ、セイロンなどこれも色々あります。ダージリンヒマラヤなんてのも、マリアージュフレールにありますね。フレーバーティーもあるし。

 中国茶も種類はとても多いですね。馴染みのウーロン茶。プーアール茶や水仙茶、龍井茶など、もう数えられないぐらいありそうです。キームンは中国茶なのか紅茶なのか、あいまいな茶もあります。ちなみにキームンは、中国で作られている紅茶。

 茶は淹れ方が多少うるさいでしょう。特にお湯の温度には気を使います。紅茶は高い温度で淹れますが、日本茶の場合は50度だったり70度だったりして案外面倒くさいです。

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 私は、ペットボトルじゃない、自分で淹れた日本茶をよく飲むんですが、淹れ方は甚だ乱暴。たくさん飲みたいほうなので、1リットルのプラスチックポットで淹れます。

 作り方は、

まずコスパの良い茶農家で生産されたそのままの煎茶(こういうのがあるんですね)や荒茶、ほうじ茶を茶パックに詰めます。

麦茶をいれておくような1リットルぐらいのガラスやプラスチックのポットを用意し沸かした湯を入れます。

そこに、飲みたい茶葉を詰めた茶パックを投入。

しばらくほっておく。

30分ぐらいたったら、茶パックを取り出す。茶パックはいつまでも入れっぱなしだて、苦味が出てしまうので、適当なところで取り出した方が吉です。

出来上がり。

簡単でしょ。これを1日に何本か作って飲むわけなんです。もちろん多少お高めの煎茶は、急須でお湯の温度に気をつけてちゃんと淹れます。

 1リットルのペットボトルでも、基本的にうまい緑茶とほうじ茶を飲みたい要求があるので、美味くて、かつ適切な価格の茶を求めるわけです。そこで、半年に一回程度、関西に行ったついでに宇治まで行き、お茶を買ってきます。

 宇治には好きな茶商さんが2つあるんです。

 堀井七茗園

 丸宗

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ふつうに急須でも茶を淹れますので、それ用の煎茶と、1リットルのプラスチックポット用にコスパの良い農家の茶という荒茶とほうじ茶を買います。

 

 茶パックは、やはり漂白していないものが、健康に良さそうなので、そういう物を探して買っています。

 こんな乱暴な淹れ方をしても、けっこう美味しいので、一度試してみてはいかがでしょう。

ワインの官能評価

 官能試験・評価という言葉をご存知だろうか。食品や飲料、香料の品質を人間の感覚(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚など)を用いて検査、試験、評価をすることなんですが、食品メーカーなどでは、必ず実施される重要で有効な方法となっています。

 官能という単語を聞くと、官能小説のような性的な意味の官能を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないかと思いますが、そういった意味合いではありません。念のため。人間の五感を使ってという意味です。

 ワインでも官能評価を行いますし、重要です。ワインの場合、テイスティングという言葉のほうがしっくりきますね。機器を使った分析や微生物検査といった科学的な分析とともにワイン製造の多くの工程で、テイスティング、官能評価を実施しているんですね。

 官能評価は、人間の五感を使った評価方法ですので、客観性を担保するのが難しいわけです。同じワインを飲んで、あなたと私の感じたことは異なる、なんてことが起きます。ソムリエと初心者では異なるテイスティング結果になることも多い。

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 テイスティングで、渋味や甘味、酸味などが強い、弱いなど評価をしますよね。まあ、評価というより感想なんですが、初心者は初心者なりに何かを感じて口にするわけです。それが官能評価なんですね。ですから、ワインの製造者自身の評価、ソムリエや評論家などのプロの評価、消費者の評価というのが、一本のワインに対して為されるわけです。

 製造者の官能評価の場合、官能評価のバラツキを少なくして、なるべく客観性を担保するために、いくつか官能試験の方法が考え出されています。今後はデータ分析やAI人工知能を活用した新たな方法も確立されていくんじゃないでしょうか。

風の森という日本酒

 最近ちと気に入っている『風の森』という日本酒があるんですが、奈良県の油長酒造という蔵元が造っています。風の森にはいくつかのシリーズがありまして、今回は、この暮れから正月にかけてよく飲んだ507シリーズを紹介します。

風の森507シリーズは、酒米が2種類あり、それぞれ味わいが異なります。

 

風の森 露葉風 507

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 露葉風という奈良県でのみ生産されている酒米を使い、50%まで精米しています。あけたては微発砲。2日程度経つと、フルーティさが際立ってきます。香りはメロンや熟したパイナップル。露葉風は、「つゆはかぜ」と読みます。

最初に飲んだ時、日本酒感が変わりました。フルーティで爽やか、しつこさの無い、それでいて旨味もある味わい。開けたては、奥に多少の苦味を感じますが、それが良い感じのバランスになっています。

 

風の森 秋津穂 507

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秋津穂も奈良の地元米を酒米で使い、精米は50%。あけたては微発砲。洋梨やメロンのようなフルーティな味わいが口中に広がり、これも奥のほうに微かな苦味があり良い感じです。

 

 風の森という名前は、御所市内にある「風の森峠」に由来していて、緑豊かな葛城金剛山麓、一年心地よい風が峠を駆け抜けているそうです。

 風の森は、日本酒感を変える酒だと思います。フルーティな香りと味わい。さわやかで気持ちの良い余韻が続きます。

 合わせる料理の幅はとても広く、魚介類、肉もビーフ、ポーク、チキン、シャルキュトリー、おでん、湯豆腐や冷奴、ポトフなど食中酒として最適です。

 正直、白ワインを飲むより風の森で良いと思ったぐらいです。

ワインコンテスト・アワード

 不勉強ながらワインのコンテストとというものの知識がありませんでした。まあ、ワインエキスパートの試験範囲ではなかったのもありますが、海外の有名なコンテストは、『どうせお高いワインばっかりなんでしょ。』、ふん、てなもんでした。

 最近になり、やっぱり多少の知識が無いとまずいかな、と考え、調べてみました。今回は、どんなコンテスト・アワードがあるのかをご紹介します。今後、掘り下げていければと思います。

 

世界的に有名なワインコンテスト

🟠 DWWA Decanter World Wine Contest (https://www.decanter.com/decanter-awards/)

🟠 IWSC International Wine and Spitits Contest (https://iwsc.net/)

があります。

 この二つのコンテストは、けっこうに権威があるらしく、DWWA 2021のゴールドを受賞しましたと書いてあるワインをみかけたりします。下の写真は、山形の高畠ワイナリーの『高畠マジェスティック ローグル・ルージュ 赤おに』で、2021年のDWWAゴールドとIWSCシルバーを受賞している赤ワインです。

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日本のコンテスト・アワード

🟠 日本ワイナリーアワード (https://www.japan-winery-award.jp/)  日本のワイナリーを表彰しているアワード。

🟠 さくらアワード “SAKURA” Japan Women’s WineAwards (http://www.sakuraaward.com/jp/index.html)

日本の女性が審査するアワード

ちょっとユニークなところで、

🟠 ワインペアリングコンテスト (https://competition.tokyowinecomplex.com/)

これは、料理との相性の良いワインを選ぶもので、オイスター部門、ビーフ部門、ラム部門とあり、それぞれ国内外のワインが選ばれています。比較的高くないワインが選ばれているような気がします。

 さくらアワード受賞ワインコーナーなんかを作っているワインショップを見かけたことがあります。受賞したワインだから必ず口に合うとは言えないと思いますが、ワインを購入する基準の一つにはなるかな、と思います。たまにはアワード受賞ワインを飲むのも一興でしょう。