ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

春立つ日、立春、まだまだ寒い

 人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞむかしの 香ににほひける

 袖ひちて むすびし水こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ

 紀貫之の春の歌ニ首です。一首めの花は梅の花ですね。古今集の一首ですが、一首めは百人一首にも入っていますので有名ですね。字面だけをおうと、とてもシンプルな内容なんですが、紀貫之さんが何を言いたかったのかを探ろうと、彼の心のうちに分け入ろうとすると、なかなか難しい歌だと私は思います。

 今日、2月4日は立春です。字の通り、『春が始まるぞ!』という日で、二十四節気の最初です。江戸時代までは一年の始まりでもあったわけです。二十四節気では、立春の他に、春分や夏至、秋分、冬至などが知られていますよね。ちなみに立春の次は雨水で、雪が雨に変わる時期を表しています。

 春が始まるぞ、でもこの時期寒さはピークです。個人的には、立春の今日、今が春なのではなくて、一番寒い時から段々と春に向かっていく開始の日と考えています。

 私が小学生の頃は、東京でも雪だるま⛄️が作れるぐらいの雪が降り積もりました。JR(その頃は国鉄)が雪で止まったことも、一冬に数回はありました。今は温暖化の影響でしょうか、雪はあまり降りません。でも寒い。とても寒いですね。

 実際には、気持ちの上で、『春が来るな』と感じるのは3月の声を聞いたときでしょうか。二十四節気ですと、啓蟄の頃ですね。

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 『もうすぐ春ですね!』とキャンディーズが歌ったように思える時期が早く来て欲しいと願う今日この頃です。