ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

佐久良の吉野本葛切り

 葛もちや葛切りというのがあるわけなんですが、本葛粉100%のものは、本当に少なくて、大方がさつまいもの粉だそうです。

 

 葛といえば、奈良の吉野。以前、奈良市に出張した時に、吉野までは同じ奈良でも遠いが、折角、奈良にいるのだから、吉野の本葛を使った葛切りか葛もちを頂きたい。そこで、近鉄奈良駅から歩いて、いそいそと佐久良さんへ。


 佐久良さんの店の構えはさほどに大きくなく、中に入るとショーケースにテーブル席が一つ。奥に畳の席があります。

 

 初めに、玉露入りの煎茶と可愛い干菓子が出てきました。この干菓子は、吉野本葛と和三盆で作られていて、とても上品。お茶も特注しているということで、かなり上質で美味しい。

 

 吉野本葛100%の葛切りを注文し、待つ事しばし。熱い焙じ茶とともに葛切りの登場!

 

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 美味い! 独特の弾力があり、のどごしが素晴らしく、葛切りが堪能できました。

 

 葛粉というのは、極寒の冬、葛の根を昔は冷たい吉野川の水、今はやはり冷たい地下水で繰り返し精製させて、乾燥させたもので、たいへんに手間のかかるものだそうです。


 葛切りと言えば、京都の鍵善良房の葛切りが有名ですね。鍵善良房のものも大変美味しいのですが、佐久良はさすがに専門店、しっかりとした美味しさがありました。

 

 最初に出された干菓子が美味しかったので、干菓子を買って帰りました。ちょっと嬉しいです。