ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

古今和歌集

冬隣り

『冬隣り』という言葉があります。隣りはもう冬、つまりもうすぐ冬が来る季節に自分はいるんだなぁ。寒い冬に備えなきゃ、というような意味合いで使います。割と便利な言葉ですね。冬はまだ来ていないわけで、晩秋の感じ。俳句の季語にもなっていて秋という…

業平とアポリネール

『月やあらぬ 春は昔の春ならぬ わが身ひとつはもとの身にして』 古今集 巻15 恋歌5・747 在原業平朝臣 伊勢物語 第4段 『日が去り、月がゆき過ぎた時も 昔の恋も 二度とまた帰って来ない ミラボー橋の下をセーヌ河が流れる 日も暮れよ、鐘も鳴れ 月日は流れ…

秋の気配と風のワイン

『秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる』 古今和歌集に収録されている、藤原敏行朝臣の歌です。昔から好きな歌です。この歌は、『秋立つ日に詠める」と詞書があるので、立秋の日に詠まれています。今の暦で8月10日前後でしょうか。この…