ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

お酒の嗜好

    昨年度(2018年)、マクロミルというデータ分析会社が日本人の酒についてアンケートを取って調べたデータがあります。データ分析の結果を見てみると、酒がとても好きとやや好きが全体の61パーセントで、あまり好きではないとまったく好きではないが39パーセントとなっています。特にまったく好きではないが18パーセントにものぼっていたのには少々驚きました。

    お酒が好きと答えた61パーセントの中で、性別年代別でクラスタリングをすると、一番酒好きの割合が高いのが60代男性、次がなんと20代女性になっています。

    酒を飲む理由については、気分転換や付き合いが上位を占めており、美味しいからや食事に合うからは上位5位までに入っていませんでした。

    好きな酒の種類では、一位がビール、チューハイ・サワー、カクテルときて四位がワインで僅かに8パーセント。嫌いな酒の種類では、一位がウイスキー・ハイボール、焼酎、日本酒、ビールに続いて五位にワインが入っていて6.7パーセントでした。

    ここから推測できることは、付き合いで居酒屋に行って、とりビーからのチューハイやサワーを飲むというシーンが圧倒的多数だと言うことです。残念ですが、ワインを食事に合わせて楽しんだりしているのは圧倒的に少数派ですね。まあ基となるデータは全国なので、データを東京23区で取ればまた違った結果にもなる可能性があるとも考えて慰めましょうか。

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    安く手っ取り早く酔っ払いたい層はたしかに存在していて、そういった層は缶チューハイを飲んでいることが、アンケートの自由回答欄からわかっています。この層以外は、アルコール度数の高い酒は嫌っています。焼酎や日本酒については、「オヤジくさい」イメージで嫌っているようです。

    ワインに関してはこのデータからは窺い知れないのですが、まわりの意見を聴くと、渋い、酸っぱい、甘いなどでワインが苦手になった人達が相当数いるようです。私もタンニンが強かったり酸味の強いワインは苦手ですし、樽香の強いワインは嫌いです。反面、好きな香りや味わいのワインも多数あります。要は、数種類飲んだだけで、ワイン全体の好き嫌いを決めつけないことです。きっと口に合うワインがあるはずですし、探すお手伝いも致します。