ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

残念なワインや余ったワインの使い方

    デイリーワインの価格帯、つまり三千円以下のワイン場合、リカーショップやデパートのワイン売り場などでは、なかなか試飲できるものじゃないですね。もちろん、土日の休みの日なんかは、こういう店でも試飲を店頭などでさせてくれる場合もあります。でも残念ながら大抵の場合、自分が飲みたいワインとは方向性が異なることの方が多いのです、僕の場合はね。なので、ワインはできる限り、ビストロやレストランなどでソムリエが勧めてくれた中でも気に入ったもののみを買うようにしているんですが、たまには勢いとかで無闇に購入してしまう事があります。つい先日も、某デパートでセールになっていたオーストラリアのシラーズを、半値という理由だけで味もわからずに買ってしまいました。結果は惨敗でした。こういうのを向こう見ず、安物買いの銭失いというんですね。

    こういう残念なワインや口開けして2、3日たって気が抜けたワインをどうするか? 捨てるのは、いくらなんでももったいなさ過ぎです。いくつか僕の家庭での利用方法をご紹介させて下さい。まあ皆様既にご存知のことばかりなんですが。

    料理酒として使う。当たり前ですね。でも赤ワインはもちろん白ワインも肉料理などには適量使うと、味が上がる事は保証します。ただ料理によって適量というものがあるので、若干の経験は必要ですね。まずは入れ過ぎないことです。

    スペインのアンダルシア地方の飲み方をする。アンダルシア地方の飲み方は2種類。以前のブログでアンダルシアのティントデベラーノについて書いたんですが(https://nwawinescom.hatenablog.com/entry/2019/07/04/070856)、ワインを炭酸水で割って飲むティントデベラーノがその1。その2がサングリア。こうすると、口に合わなかったワインも、まあ美味しく飲めます。

f:id:nwawinescom:20190927014308j:imageThe Sprouce eat https://www.thespruceeats.com/tinto-de-verano-spanish-wine-cocktail-recipe-3083126

    晩秋から冬の寒い時期はあったまりたいですよね。そんなときは、ドイツやオーストリアのグリューワインにするかヴァンショーがお勧めです。飲むと身体が温まりますよ。グリューワインの作り方は、鍋にワイン、水、オレンジピールやレモン果汁、クローブやシナモンを全部入れて、火にかけて沸騰寸前で火を止めるとできます。簡単です。

    変わったところで、ワイン塩を作る、なんてのもあります。フライパンに塩とワインを入れて焦がさないように、グールグルとかき混ぜながら煮詰めていくと、なんとワイン塩ができます。ワインと塩の割合は、気持ちワインを多目にします。後はお好みで。

    案外、ワインの利用方法はあるでしょう。残念なワインを買ってしまった自分自身を責めて、ドバドバとシンクに捨てたくなる時もありますが、やはり捨てるのは実にもったいないので、ぜひ、こういった別のの利用方法でお使いください。