ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

グラスフェドかつドライエイジドが美味い

 日米貿易交渉の決着によりアメリカ合衆国からの輸入牛肉の関税が下がります。アメリカの牛肉というのはホルモン剤投与により成長促成されていて人体に有害との報道がされています。確かに頷けますね。というのも私が仕事で訪れているシアトルやサンフランシスコの友人達は、有機グラスフェドの牛肉しか食べません。アメリカでも食に敏感な人達は、有機グラスフェドを選ぶようです。論理的な帰結として、売れ残りの安い牛肉が日本に輸入される可能性が高くなりますが、選択は人それぞれですので、とやかく言うことは控えます。アメリカでは、グラスフェドの牛乳やハンバーガーも目につくようになりました。

 私自身は赤身の肉が好きなので、牛肉はグラスフェドのステーキやハンバーガーを好みます。鹿肉や馬肉、カンガルーミートも好きです。したがってグレインフェドの牛肉は和牛も含めてチョットです。私の一番の好みは、今のところ、グラスフェドのオーストラリア牛になります。いわゆる自然に草を喰んで育った牛ですね。食べ方はドライエイジドのステーキが一番かなと思います。下の写真は、オーストラリアのグラスフェドでドライエイジドビーフです。左がプロブニールファームのリブアイで38日のドライエイジド。右がケープグリムファームのリブアイで68日のドライエイジドです。値ははりましたが、とても美味しかった😊

f:id:nwawinescom:20200112203606j:image

合わせるワインは、ミディアムからフルボディのカベルネソービニヨンかなんかあれば最高でしょう。

f:id:nwawinescom:20200112205925j:image

Si Vintners Si Red Margaret River WA

f:id:nwawinescom:20200112204523j:image

こちらは、ふつうのグラスフェドのオーストラリア牛のドライエイジドリブアイです。オーストラリアですと350g程度のグラスフェドのドライエイジドのリブアイステーキが45-90オーストラリアドルぐらいで頂くことができます。リーズナブルな金額だと思います。

 日本でも最近、ドライエイジドビーフを出すレストランもチラホラありますが、まだまだ多くはありませんね。食べ物は人それぞれの好みだと思っています。もしご興味があれば、オーストラリアやアメリカにお出かけの際は、一度グラスフェドのドライエイジドビーフステーキを味わってみて頂けたらと思います。