フランスのAOC牛
三大何ちゃらとかベスト10だとか言って、何かをまとめるのが好きな人達がいます。私の感覚では、アメリカ人と日本人が特にそういうのが好きなような。
フランスの牛肉の場合も三大牛とかいう表現があります。シャロレー牛、バザス牛、リムーザン牛がだいたい入るようなんですが、これらの牛たちはなんとAOC認定をされています。AOC。原産地呼称。フランスワインの世界ではお馴染みですね。ワインの場合、AOCは、産地、葡萄の品種、収穫年度、使用できるワインの品種、葡萄の栽培方法、醸造方法などをクリアする必要があります。AOCについて書いたブログはこちらです。(https://nwawinescom.hatenablog.com/entry/2019/08/28/112016)。牛の場合のAOC認定は、場所、育て方、オスメス、月齢などで決まるようです。
フランスの牛は基本放牧されています。草を食んでいるわけですので、グラスフェドの赤身になります。AOCの牛たちも放牧です。実際に私が食べたことがあるのは、リムーザン牛とシャロレー牛。いずれもフランスで食べました。私はグラスフェドの赤身肉が好きなので、いずれもたいへん美味しく頂きました😊
下の写真は、シャロレー牛です。
シャロレー牛は、Boeuf de Charollesと呼ばれるフランス・ブルゴーニュ地方の牛です。
AOC認定を受けられるのは月齢28ヶ月以上の選ばれた牛になります。AOC認定を受けられるのはわずかになるようです。シャロレー牛は、特にAOC認定されていなくとも、かなり美味い牛肉です。赤身でさしは少ない。私が食べたシャロレー牛は、比較的柔らかでなめらか。味わいは深い。
合わせるワインはやはりブルゴーニュの赤でしょう。Auxey-Duressesあたりが、シャロレー牛の赤身肉の強さを支えてくれそうです。
これは、Domaine Matrot (http://www.matrot.com/)のものです。ビロードのようななめらかさ、エレガントな中にもしんの強さを感じるワインです。