ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

サンブリのワイン

 ブルゴーニュ地方の一番北に、シャブリ&グラン・オーセロワ地区があります。ワイン生産地の区分ですね。シャブリは、辛口白ワインで有名。ブドウは、シャルドネになります。それでは、グラン・オーセロワ地区はどうでしょう。

 グラン・オーセロワ地区は、シャブリの南西に位置しています。自治体でいうと、シャブリと同じく、ヨンヌ県になります。3つの村名AOCがあります。

 

グラン・オーセロワ地区の村名AOC

 Irancy イランシー 赤(ピノノワール )

 Saint Bris サンブリ 白(ソービニヨンブラン)

 Vezelay ヴェズレイ 白(シャルドネ)

 シャブリも他のブルゴーニュ地方も、白ワインは、シャルドネですね。ブルゴーニュの南の地域のコート・シャロネーズのブーズロンではアリゴテがありますが、まあ、ほとんどがシャルドネになります。

 ブルゴーニュワインのブドウの品種は、赤がピノノワールとガメイ。白がシャルドネとアリゴテ。

 そんななか、唯一、サンブリの白が、ソービニヨンブランなんです。

 

f:id:nwawinescom:20210625043534j:image

 

 AOCサンブリは、ソービニヨンブランの白のみが認められています。グラン・オーセロワ地区は、寒い地域ですので、酸味がありフレッシュな白ワインになります。

 上の写真は、AOCサンブリなんですが、青リンゴ系の良い香りがします。アロマティックです。味わいは、爽やかな酸味があるんですが、温度が上がってくると、少しキツめに。苦味は穏やか。余韻はあまり長くはありません。

 日本では、あまり見かけないんで、三千円以下で見かけたら、飲んでみて下さい。シャルドネはちょっとという方におススメします。