ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

フランスワインについてちょっとまとめてみたら

 日本ではワインと言って思い浮かぶのは、フランス🇫🇷でしょうね、やっぱり。かくいう私めも、ん十年前、学生時代に初めてパリを訪れた際は、「さぁワイン飲もう! 生牡蠣食ってワイン飲もう!」と頭の中は食い物とワインでいっぱいになっていましたから。パリに着いたその夜、フラフラと入ったレストランで飲んだグラスワインの感動は今も忘れてはいません。

 フランスのワインの産地はどれくらいあるんでしょう。有名なのは、ブルゴーニュやボルドーですね。泡好きな人はシャンパーニュ。毎年新酒で乾杯する人もいるボジョレーもあります。一応、産地を思いつくままにあげてみました。パリに2年住んでいたので割と知識はありますよ😊 北の方から。

 アルザス・ロレーヌ

 シャンパーニュ

 ブルゴーニュ ボジョレーも

 ジュラ・サヴォワ

 ロワール渓谷

 ローヌ渓谷

 ボルドー

 スドウエスト(南西)

 ラングドック・ルーション

 プロバンス

 コルシカ島

 造っているワイン用の葡萄は、栽培面積の大きい順で、白葡萄がシャルドネやソービニヨンブラン。黒葡萄がメルロー、グルナッシュ、シラー、カベルネソービニヨンになります。統計的な話をしますと、フランスの葡萄栽培面積は、74.5万ha (2018)。ワインの生産量は、4770hl(2018)。ワイン輸出額は、89億ユーロで世界一でした。主な輸出先はやはりアメリカ合衆国。次いでイギリスと中国。

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ブルゴーニュ 

 私は歴史が好きなので、ワインの歴史も、もれなく興味があります。調べたところ、大まかに言いますと、

BC6年に、古代ギリシアのフォカイア人がマルセイユに上陸し植民市のマッサリアを築いて、古代ローマ人が葡萄栽培とワイン造りを広めました。

1世紀にローヌ渓谷で葡萄栽培が始まり、ボルドー、ブルゴーニュに広がっていきます。

4世紀にシャンパーニュに葡萄栽培が伝わりました。400年かけてローヌ渓谷からシャンパーニュに葡萄栽培が伝播したわけです。400年てどうなんでしょう。思いの外時間がかかったのか早かったのか。面白いところです。

ワインが庶民に広がったのはフランス革命後の19世紀でした。多くの人達がワインを飲むようになって200年足らずなんですね。

 最後に気候なんですが、パリに行かれた方はご存知のことだと思いますが、フランスの緯度は案外高いです。北緯42度から51度です。これは北海道からサハリンの緯度にあたります。暖流の北大西洋海流のおかげで厳しい寒さはありません。真冬のパリは寒いですけど、まあ東京と同じくらいの寒さです。気候は、海洋性気候のボルドー、半大陸性気候から大陸性気候のブルゴーニュやアルザス、地中海性気候のラングドックルーションやプロバンスがあります。

 フランスはワイン大国なのは事実ですし、古くからのワインの歴史もありますので、ワインを考える上では避けて通れない国です。というか避けたらもったいない。美味しいワインもかなりあるわけです。また、AOCなどを規定しているワイン法もしっかりしています。産地もヴァリエーションに富んでいますので、色々なフランスワインを飲んで楽しみましょう!