あまり飲まない?ボルドーの白ワイン
ワインの世界でフランスのボルドーというと、赤ワインですよね。そう言えば、メドックマラソンというのがボルドーであるんですけど、ワイン飲みながら、つまみを食べながらフルマラソンを走るという、なんとも羨ましい限りのマラソン大会なんです。一度出てみたいと思っていますが、多分、飲み過ぎで途中でリタイアするんでしょうね。
ボルドー=赤ワインなんですが、確かにAOCのメドック地区、サンテミリオンもポムロールも赤だけが認められています。いったい白はどこに行ったんですかね。
ここでは、AOCの知識を前提に話をしていますが、すご〜く簡単に言うと、AOCはフランスのワインの格付けで、この格付けを名乗る為には、産地、葡萄の品種、収穫年度に加えて、使用できるワインの品種、葡萄の栽培方法、醸造方法などの規制を遵守しなければなりません。
AOCについてはこちら
https://nwawinescom.hatenablog.com/entry/2020/05/02/163146
https://nwawinescom.hatenablog.com/entry/2020/04/19/233217
メドック地区の、例えばマルゴー村のAOCマルゴーと名乗ることができるのは、マルゴー村で造られた赤ワインのみで、白ワインは名乗れません。
そんなボルドーですが、白ワインが認められている地域があるんです。それはグラーブ。
グラーブのAOCは3つです。
AOC Graves グラーブ 赤白
AOC Graves Suprieures グラーブシュープリエール 半甘白
AOC Pesac-Leognan ペサック・レオニャン 赤白
グラーブは、赤白両方が認められています。グラーブの代表選手というとですね、AOCペサック・レオニャンの中のペサック村、ここに格付け一級のシャトー、シャトーオーブリオンがあります。素晴らしい赤ワイン。価格もすごいですが、、。シャトーオーブリオンは赤ワインのみです。
グラーブの白ワインはどうかというと。
まず赤白ワイン両方が認められているのが、AOCペサック・レオニャンの格付けシャトーでは、レオニャン村のシャトーカルボニューなど6シャトー。
白ワインのみは、シャトークーアンなど3シャトーが白ワインのみです。
赤白が両方が認められている
シャトー・カルボニュー(Château Carbonnieux)
シャトー・ド・シュヴァリエ(Château de Chevalier)
シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール(Château Malartic Lagraviere)
シャトー・ブスコー(Château Bouscaut
シャトー・ラトゥール・マルティヤック(Château Latour Martillac)
シャトー・オリヴィエ(Château Olivier)
白ワインのみが認められている
シャトー・クーアン(Château Couhins)
シャトー・クーアン・リュルトン(Château Couhins Lurton)
シャトー・ラヴィユ・オー・ブリオン(Château Laville Haut Brion)
ここでは、格付けされたシャトーのみの話をしています。グラーブの格付けは、シャトーオーブリオンのみがメドック地区の格付けの時に、一緒に格付けされました。メドック地区の格付けだったんですが、さすがにシャトーオーブリオンの名声は無視できなかったようです。なので他のシャトーは無視られました。
そこでグラーブも格付けをしました。一階級のみの格付けですので、格付けされているかいないかになります。
グラーブには、格付けされていないものの素晴らしいワインの造り手はいて、白ワインも造っています。
グラーブの認められている白ワインのブドウ品種
AOCですから、ブドウ品種は認められているものだけになります。それは3品種。
ソービニヨンブラン
セミヨン
ミュスカデル
案外木樽熟成が多い感じがするんですが、個人的には、ブルゴーニュのシャルドネより、ソービニヨンブラン主体のグラーブの白の方が好きですね。マロっとしていて美味しい。あまりグラーブの白ワインは見かけないんですが、機会がありましたら、一度飲んでみて下さい。
出席 https://store.shopping.yahoo.co.jp/netwine/fr-lfbl.html?sc_i=shp_sp_search_itemlist_shsrg_img
一応、ここでは、ソーテルヌなどの甘い白ワインは外しての話ですので、ご了承をお願いします。