ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

ソーテルヌのジェネリック

 デザートワインにちょいとハマっています。特に、ボルドーのソーテルヌ地域のワイン、『貴腐ワイン』と呼ばれるやつですね。ソーテルヌ地域には極甘口ワインを造っている地区が6つあります。この地域にはガロンヌ川が流れていて、ガロンヌ川に南から垂直に交わるようにシロン川という小川が流れています。ガロンヌ川左岸には、ソーテルヌ、バルザック、セロンスがあります。右岸はサンクロワデュモン、ルーピアック、キャディアックです。

 下の写真は、最近手に入れた貴腐ワインです。AOCソーテルヌなんですが、単に『Le Sauternes』になっています。これをソーテルヌの有名シャトーのジェネリックだと推測する方々がいらっしゃって、その方々によると、表看板では出せなかったものをこういう形で出すことがあるんだそうです。こういう場合にも『ジェネリック』という単語を使うんだなぁと変に感心してしまいました。

 AOCソーテルヌには、プルミエールクリュ以上のシャトーが2つあるんですが、まず超有名なChâteau d’Yquem(プルミエールクリュシューペリュール)。もう一つは、Château Guiraud(プルミエールクリュ)。その下のドゥジエームクリュも4つあるので、その可能性も否定できないんですが、まあ、どちらかのものだなぁと思って楽しんで飲んでいます😊 

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 正体はともあれ大事なのはワインそのものです。セミヨン80%、ソービニヨンブラン20%。2013年。

 まず香り。香りはずらしく陶然とします。フルーツを中心とした複雑なアロマ。飲み終わった後もしばらくワイングラスの香りを嗅いでしまいます。

  テイストは素晴らしく上品な極甘口。上品でエレガントなんですが、多少強めの味わいですね。生チョコなどに素晴らしく合います。アペリティフに飲んでも良いと思いますし、おやつのお供に軽く飲むのもありだと思います。