ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

トゥールとロワールとワイン

 学生の時、フランスに1か月近く滞在をしたことがあります。ほとんどはパリに居たんですが、ある時、ふと思いたって、電車に乗ってトゥールという街に行きました。理由は? 美人が多いという噂があったから。実際のところどうだったか。噂どおりに綺麗な人が多かったですよ😊  後、付け足しのようですけど。ワインが美味しいという話がありました。

 トゥールToursはフランスの中部の都市で、アンドル エ ロワール県Indre-et-Loireの県庁所在地。ロワール川沿いの街です。当時は、パリのオーテルリッツ駅から電車が出ていました。1982年の2月で、パリはたしかゴンゴンに雪が降っていました。トゥールは小雨でした。

 トゥールのあるロワールは古城が多い地域なので、パリから『ロワール古城巡り』などと銘打ったバスツアーが数多く出ています。そういったバスツアーに乗らない場合は、古城巡りは、トゥールから車になるんですが、しがない学生の私はレンタサイクル。そうチャリを漕いで、シノン城やシュノンソー🏯城に行きました。チャリのサドルでスゲェ尻が痛くなったのを覚えています。「どーもフランス人とは尻の形が違うらしい」と思ったものです。

 美味しいという話のワインに関して言うと、ロワールは銘醸地の一つで、地域名はVal de Loire。大西洋近くからロワール川沿いに、造られているワインの特徴によって五つの地区に分けられています。

ロワール川の下流から上流に向かって、

 ペイナンテ

 アンジューソミュール

 トゥーレーヌ

 サントルニヴェルネ

 中央高地

 ペイナンテの中心はナントです。ペイナンテ地区のワインはミュスカデが有名ですね。

 アンジューソミュール地区の街は、アンジェ。この地区には、ボンヌゾーのような甘口の白ワインとロゼダンジューなどのロゼがあります。

 トゥールはトゥーレーヌ地区の中心です。この地区のAOCは、赤ロゼ白とありますが、白も辛口から甘口まで揃っています。

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 サントルニヴェルネ地区は、一番有名だと思います。サンセールやブイィフュメはこの地区にあります。

 あとは中央高地。あまり見るべきものは無さそうです。

 一般的にロワールのワインの代表選手は、サンセールやブイィフュメではないでしょうか。白ワインの甘口がお好きな方は、ボンヌゾーなどが響きますか。学生の頃、トゥールのレストランでワインを飲んだという記憶はあるんですが、美味かったとかボチボチだったとかの味の記憶がありません。現在は、サンセールのIGPなどもたま〜に飲みますが、正直あまり私の好みでは無いんです。確かに好みでは無いんですが、ロワールのワインは比較的コスパが良いものが多いので、とっつきやすいと言えるので無視はできないんですね。最近は、もう少しロワールのワインを見直そうと考えています。いくつかの地区のワインを買って試してみようと思っています。そのご報告はこのブログでまたいずれ。