涙 琉球のワイン
涙と書いて『なだ』と読みます。琉球のブドウを使った沖縄県産の日本ワインです。
沖縄県でワインを造っていることを知識として知ったのが約半年前。ワインエキスパートの試験勉強で、日本のワインについて書かれたテキストを読んだ時に、『北は北海道から南は沖縄まで、ほとんどの都道府県でワインが造られている。』と表記があり、「ほう、沖縄でも造っているんだ。」と思いました。
なぜなら、沖縄 = 南国、に私の頭の中はなっていて、高い山が無い、つまり気温の低いエリアの無い沖縄でブドウが育つのだろうか、疑問が残りました。
「沖縄のワインって、どんな風なんだろう。」
調べてみたところ、沖縄には、『リュウキュウガネブ』という南方系の山葡萄の原産種があり、琉球諸島から八重山諸島にかけて自生しているようです。このリュウキュウガネブを使ったワインを造っている方がいらっしゃるということを知りました。けっこうご苦労されて造られているようです。
醸造施設は無いので、東京の東京ワイナリー醸造に委託されているようです。
テロワールは沖縄の日本ワインです。生産量は、かなり少ないので、なかなか手に入らない。
その沖縄県産のワインですが、
『涙』。ナダと読みます。リュウキュウガネブから造られたワインの名前です。
で、どこで飲めるかというと、ご承諾を頂きました。
オーベルジュボヌシェールラウー
イタリアンのオーベルジュ。恩納村真栄田にあります。コスパも良く、美味しい料理がコースで頂けます。レストラン利用だけでも大丈夫でした。
涙のテイスティングノート
外観 濃い赤ワイン
香り 基本は山葡萄の香りですが、北日本の山葡萄とは異なり、しっかりとした、南の果実の濃いめの香り。ブルーベリー止まりでブラックチェリーまではいきません。苔や土も微かに香ります。花はすみれかな。第一アロマ。
味わい タンニンはサラサラとしています。甘味はソフト。酸味は少し強め。バランスはスマート。ミネラル強めで、微かに塩っけも感じます。
ミディアムボディ。アルコール分は10%。余韻はふつう。