ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

お高いワイン

 あまりこちとらには関係ない話なんだが、世の中には、恐ろしく高〜いワインがある。高〜いって、つまり値段が高いのね。それこそ一本一千万円以上するものがある。

 

 一本一千万円ねぇ、まあ希少価値なんでしょうが、ぶったまげますよね。いったい誰が飲むんだろう? トランプ米大統領みたいな人なのか。まあ超弩級の金持ちですな。資産が100億円あれば、飲めるかな。

 

 実際飲むというより、投資なんでしょうね。例えば19世紀のシャトーディケムが10万ドルなので、一千万円を少し超える価格なんですが、こんなん実際には飲めるわけがない。絵や美術品と同じで、所有しているという満足感と投資ですね、多分。

 

 こういったワインは、飲料品ではなく一種の美術品と考えれば、希少価値から高価格が付くのも理解ができます。僕らが飲んでいるワインとは、当たり前なんですが、世界が違うだけなんです。

 

 とは言うものの、こちとら、一万円のワインで、買うべきか買わざるべきか悩んでるっつうのに。そういやぁ、アメリカの大学院時代の友人で、親がでかいヨットを持っていて、世界に何件も別荘を持っている奴がいますが、そういう人がきっと買うんでしょうね。

 

 こういうワイン達は、ワインショップでは売っていません。どこで買えるかと言うと、オークション。サザビーズとかクリスティーズとか海外の有名なオークションがありますよね。クリスティーズでは、FINE AND RARE WINESという部門があって、そこで扱っているようです。

 

 どんなにお高いワインでも、知っておく分にはタダ。どんなワインがあるか、ちょっと見てみましょうか。データは2018年のものです。

 

Chateau d'Yquem 1811

US$110,000以上 (2018年)

 ワイン好きなら良く知っているよ、というシャトーディケムです。ソーテルヌで貴腐ワインなんですが、近年のものでも数万円します。

 

Chateau Lafite 1787

US$150,000以上

ボルドーのシャトーラフィットですね。

写真は2015年のものですが、それでも約44万円します。

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出典 https://item.rakuten.co.jp/aben/10011845/?s-id=pdt_overview_image#10011845

 

Chateau Margaux 1787

US$225000以上

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写真はマルゴーのサード。約二万円です。随分と格安に感じられますね(笑)。

 

 一本数万円のワインでさえあまり飲めないと思うんですよね。ましてや10万円以上するワインなんかは、怖くて飲めませんね。ボトル一本、つまり750mlです。ワイングラスにすると約6杯分。これに注ぎ込める金額は、気張ってみても、せいぜい一万円あたりが限度かなと、庶民の私は思います。