ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

ビンテージというのは、いけている年?

    ビンテージという言葉を始めて聞いたのはかなり昔で、ビンテージ=ワインの素晴らしい年だと誤解をしたことを思い出した。恥ずかしい話です。ビンテージはそんな大層なものではなく、単に葡萄を収穫した年のことを意味することを知ったのは後年のことでした。「なんだ収穫した年のことか。」と思いました(笑)。天候というのは、毎年毎年異なるわけです。葡萄は農産物ですので、天候の影響を強く受けます。葡萄の出来不出来が天候によって大きく左右されます。したがって収穫した年、つまりビンテージを知ることは、ワインを選ぶ際の重要なポイントのひとつになるわけです。

    複数年にわたって収穫した葡萄をブレンドしたワインは、ビンテージはつきません。あたり前ですね。Pino Noir 2016 となっていれば、2016年に収穫したピノノワールの葡萄で造られたワインという意味になります。

    近年では、気象情報の確度が高く対策も取れますので、ひどく悪い年はないようですが、春の温湿度、夏の暑さと日照時間、収穫が近づいてきた時分の天候などによって、良し悪しは生じます。たとえば、オレゴン州の場合、過去前7年おしなべて良いビンテージなのですが、2012と2016は飛び抜けて良い年でした。

リンクにWine Spectator誌のビンテージチャートを載せておきますので、ご興味のある方はアクセスしてみてください。

    やはり当たり年というのはあるわけで、同じワインを飲むならば、当たり年のビンテージを飲みたいと思いますので、自分が飲んでいる地域の葡萄のビンテージを知ることは大切なことだと思います。

https://www.winespectator.com/vintagecharts/search