ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

シラー Syrah ワインに使われる葡萄

    シラーの故郷は、なんとなくカリフォルニアかなと思うんですが、実はフランスのローヌ地方。ローヌというとあまり馴染みはないですか。でもリヨンという都市名を聞くと、「ああっあそこか」とフランス料理好きな人はピンと来るでしょう。数年前にお亡くなりになられたポールボキューズ氏の本拠地のレストランは、リヨンから車で30分ぐらいのコローニュにあります。ボキューズ氏が健在の頃、二度ほど訪れたことがあります。案外背が高くなくて少し驚きました。大柄なイメージがあったので。リヨンは、美食の都ですね。かつてリヨンは、ローヌ地方の県庁でしたが、今はリヨン都市共同体として分離されています。

    そのローヌ地方を故郷に持つシラーは、ワイルドでストロングタイプの男性的なワインだと思います。呼び方は、アメリカでもシラーですが、オーストラリアではシラーズと呼びます。

    シラーは、だいたい黒胡椒の香りがすると言われています。ローヌのシラー100%のワインは、確かに黒胡椒の香りが最初に立つようです。カリフォルニアのシラーは、さほど黒胡椒は感じす、ブラックチェリーの濃いめの果実の香りがするように思います。オーストラリアのシラーズになると、黒胡椒の香りはほとんどしません。

    シラーは、個人的には、当たり外れの大きいワインだと思います。同じシラーでも好き嫌いがはっきりと別れます。なのでシラーをすすめられると、ちょっと警戒します😊その分、好みのシラーに出会えると嬉しい。あくまで私個人の感想です。

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6th Sense

    おススメは、カリフォルニアLodi ローダイのMichael David のSix Sense Syrah。ミディアムな赤。飲み口はソフト、酸味・渋味ともに少ないが、コクはある。飲み口がソフトでコクがかる三千円以下のワインは貴重。余韻は長め。素直なワインだと思う。適温は、13-15度程度。デキャンティングは、短め(15分程度)でOK。

合った料理

ハンバーグ、煮込みハンバーグ、ハムステーキ、ハードタイプチーズ、変わったところでは、納豆。チョコレートやチーズケーキも◯。