ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

ヴィオニエ Viognier ワインに使われる葡萄

    ヴィオニエという葡萄があります。ちょっと格好良い名前だと思うのは私だけでしょうか。響き良いですよね。基本白ワイン用の葡萄です。赤ワインにもシラーとのブレンドで使われているそうなので、完全に白ワイン用とは言えないので、基本白ワイン用の葡萄と基本がつきます

    ヴィオニエは、名前から想像できるように華やいだゴージャスな白ワイン用の葡萄。ヴィオニエ単体でも、他の葡萄とブレンドされてもいます。
    このヴィオニエの歴史は面白いくて、もともとはクロアチアが原産地です。ローマ帝国の時代にローマ人によって今のフランスのローヌに持ち込まれた可能性が指摘されています。したがって、もともとの原産地はクロアチア。かなり古い時代からある葡萄ですね。
   その後、一般的な葡萄の品種になりましたが、なぜかほぼ絶滅状態になってしまいました。派手でゴージャスなワインだったからネタまれたんですかね(冗談です)。1960年代には、ほぼ絶滅状態になってしまったそうで、フランス・ローヌ地方北部のコンドリューでのみ栽培されていました。なので、原産地はローヌ地方のコンドリュー村にもなります。
    それが1980年代になると人気が急上昇。名前がちょっと格好良くて華麗なワインでしょ、わかる気もします。今では、ラングドック地方やアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどでも栽培されてるグローバルな葡萄になりました。

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Pine Ridge Chenin Blanc + Vioginer

    ヴィオニエというと思い出すのが、数年前にDelta航空の太平洋線に乗った時に出されて気に入ったワイン、Pine Ridge Chenin Blanc +Viognier。カリフォルニア ナパバレーのワイナリーなんですが、日本にも輸入されていて2000円(税抜)前後で購入できるようです。
辛口の白ワインなんだけどフルーティ。口当たりはスムース。ヴィオニエの華やかさがシュナンブランの穏やかな酸味に合っていて、私はとても好きです。