ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

宮古島と泡盛

 こうみえても私、酒なら何でも良いわけじゃありません。中には苦手なものもあるわけで、実は焼酎を苦手としています。それこそ森伊蔵なんかも飲みましたが、ダメでした。焼酎というのは、蒸留酒ですね。酒税法という法律によると、単式と連続式という造り方があるそうですが、本格焼酎は単式により造られています。蒸留酒は、加熱してアルコール度数を上げたもので、焼酎の他にウイスキーやブランデーがあります。いわゆる『強い酒』。アルコール度数がキツイせいか蒸留酒は全般に苦手です。ただ例外が一つあって、それは泡盛なんです。

 泡盛は好きなんですね。泡盛は蒸留酒です。アルコール度数はだいたい30度ぐらいですが、15度程度のものから40度以上のものまで存在します。原料は日本の米ではなく伝統的にタイ米。最近は日本米で造られた泡盛もありますがタイ米が主流です。単式蒸留焼酎に分類されます。

 泡盛は琉球列島の島々で造られていますが、宮古島から橋でつながっている伊良部島の泡盛が一番気に入っています。泡盛という酒はタイ米と水で仕込むんですが、水の水質と言いましょうか、ミネラル分でしょうか、つまり水の味わいによって泡盛の味が決まる部分もあるように思えます。この伊良部島に『宮の華』という泡盛の酒造があります。ここの泡盛が実に美味い。

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上の写真は、宮の華の『華翁』、泡盛です。アルコール度数は35度。古酒になります。クースーと読みます。製造後3年以上貯蔵したものを古酒と呼ぶんですが、豊かな香りとまろやかな飲み口が特徴です。私はロックで頂きます。

 宮古島には、宮の華の他に、菊の露、多良川、渡久山酒造、池間酒造、沖之光酒造などがあります。

泡盛を料理酒に

 私は豚肉の匂いが苦手なため、豚肉を使って料理をする時は、必ず酒を使って臭い消しをするんですが、これに最適なのが泡盛なんです。当然、コスパの良さか求められるんですが、一升で千円前後(宮古島価格)の紙パックに入った泡盛が売っています。これを臭い消しだけではなく一般的な料理酒としても使っているので、泡盛は料理酒としても我が家の常備品です。

 泡盛というと、なんか強い酒をイメージする人も多いようですが、アルコール度数は15度前後からあります。主流は30度ぐらいですが、案外サラッと飲めてしまいます。私個人的にはおススメの酒です。