すご〜い基本の話 ワインの種類
世の中にアルコール飲料は数々あれど、何をもってアルコール飲料と言うか、ご存知でしょうか? いわゆるアルコール飲料の定義は、酒税法に書かれているんですね。
日本の酒税法では、1%以上のアルコールを含んだ飲み物をアルコール飲料ということにしています。このアルコールは、エチルアルコール。したがって1%以下の場合は、ノンアルコール飲料ということになるんですが、1%以下とはいえ多少のアルコールが含まれるので多量に飲めば酔っ払ってしまう可能性があります。まあ、1リットルを一気飲みする人はあまりいないですが😊 最近のノンアルコールのカクテルやビールは0%に近いものが多いようです。
このワインは、13.5%
太平洋戦争後すぐの時代は、アルコール飲料つまり酒が不足し、エチルアルコールでは無くメチルアルコールにまで手を出した酒呑みの輩がいたとかいないとか。メチルアルコールは身体にヤバイそうです。
ここでは、酒の分類について少し考えてみたいと思います。酒呑みの分類ではありませんよ。これはこれで面白そうなネタなので、いつか書いてみたいと思っています。
以前のブログで、ワインと日本酒は分類すると同じ酒のカテゴリー、醸造酒に属していますが発酵のプロセスが違います、と書きました。https://nwawinescom.hatenablog.com/entry/2019/08/06/000005
酒というものを分類しようとした場合、日本では2つやり方があります。
一つ目は、造り方、製造方法で分類します。
醸造酒、蒸留酒、混成酒
の3つになります。
もう一つの分類法が、日本の酒税法によるものです。税金を決める為ですね。
発泡性酒類、醸造酒類、蒸留酒類、混成酒類
の4つになります。それぞれ酒税率が異なります。発泡性酒類というのは、いわゆる第3のビールの税金を決めるものですね。
ワインは醸造酒です。酒税法による分類だと醸造酒類の果実酒ですね。これからは、日本の酒税法による分類をベースに話を進めていきます。
醸造酒類には、清酒、果実酒、その他、の3つの小カテゴリーがあります。清酒はいわゆる日本酒です。果実酒は葡萄から造るワインやリンゴから造るシードルが代表です。『その他』? その他って。その他は清酒でも果実酒でもない醸造酒になんですが、何があるんだろう? パッと思い浮かびません。 調べてみると、第三のビールで麦を全く使っていないトウモロコシなどの穀類で造ったものが、『その他の醸造酒』に分類されるようです。あとは蜂蜜酒。
出典 https://miel-mie.com/smp/item/MD-mitsugetsu.html
「醸造酒の他にはどんな酒類があるの?」
まあ、知ってもあんまり得にはならないと思いつつ。
発泡性酒類 第3のビール
蒸留酒類 ウイスキー、ブランデー、スピリッツ、連続式蒸留焼酎、単式蒸留焼酎
混成酒類 リキュール、みりん、合成清酒、甘味果実酒
第3のビールやウイスキー、ブランデーは馴染みがありますね。焼酎もよく知っている酒ですが、連続式や単式って初めて聞きます。これは蒸留方法が異なるんですね。蒸留方法については、こちらのLiquorPageリカーページというサイトが詳しいです。https://liquorpage.com/difference-potstill-patentstill/
本格焼酎や泡盛は単式蒸留、甲類焼酎は連続式蒸留になります。
甘味果実酒って聞いたことがありますか?
甘味果実酒というのはお酒好きには身近かもしれません。いわゆる酒精強化ワインのシェリーやポート、マディラやマルサラがこのカテゴリーに入ります。果実酒にブランデー等の蒸留酒を添加し、アルコール濃度を上げたものですね(ご参考に。
https://nwawinescom.hatenablog.com/entry/2019/07/04/070856)
もう一つは、果実酒に薬草等を浸漬させたもの、イタリアの「ヴェルモット」が有名です。
酒、酒と一口に言いますが、酒の造り方や酒税法によって、様々に分類されます。役には立たない知識ですが、ワイン関係の基本って言えば基本なんで、まとめてみました。