雲の中で散歩 A Walk in the Clouds
キアヌリーブス主演で、『A Walk in the Clouds (邦題 雲の中で散歩)』というナパバレーのワイナリーを舞台にした映画があります。1995年公開の作品です。1995年当時、サンフランシスコの映画館で観たのですが、先日、ふと思い出して再度観たいなと思い、AMAZON PRIMEで探して見つけました。
今改めて観ると、ハッピーエンドに向かって帳尻が合って行く、ある意味ステレオタイプの恋愛ドラマになっているので、作品としてはどうかなぁとも思います。
また、邦題の散歩は少しそぐわないと思います。普通に雲の中を歩くで良いと思いますね。
出典 https://www.allcinema.net/cinema/6322
1945年。戦争が終わり自宅のあるサンフランシスコに帰ったキアヌリーブス演じるポールは、妻から心無い仕打ちを受けて身も心もズタズタになってしまいます。仕事場のあるサクラメントに向かう途中、たまたま知り合った女性の実家のワイナリーに立ち寄ります。そこで、彼は、地に足のついた仕事と保守的ではありますが家族を大切にする価値観を見つけます。そしてワイナリーの娘と恋に落ちていきます。
印象的だったのは、霜が降りた日、葡萄を守るために火を焚いて暖かい空気を葡萄に送る為、みんなであおぐシーン。皆の葡萄を守る必死さが表れた良いシーンです。
ナパバレーのワイナリーが舞台ですので、当然葡萄の収穫のシーンがでてきます。現在のワイン造りの観点からみると、少し首を捻らざるを得ないところもあります。葡萄の剪定があまりなされていないようだし、当然、収穫は手摘みなんですが、選果がされていないとか。まあこれも1945年当時のナパバレーではこうだったのかもしれませんので、サラッと流します。
キアヌリーブスはやはり好青年。お爺さん役のアンソニークインはさすがの好演。
映画としてはそれほどのことは無い作品だと思いますが、昔のナパバレーのワイナリーの雰囲気を味わえる作品になっています。