日本ワイナリーアワード2020
先日、日本ワイナリーアワード2020が発表されました。消費者が日本ワインを購入する時の参考になれば、というコンセプトで、優れた品質のワインを造るワイナリーを表彰するというものです。
最高は五つ星で、四つ星、三つ星と続き、コニサーズという『評価に値する個性あるワインをうみだすワイナリー』、特別審査委員賞になります。一覧リストは下記のリンクで。
https://www.japan-winery-award.jp/
https://www.japan-winery-award.jp/pdf/JWA2020_panflet.pdf
三ツ星の十勝ワインの清見
日本では2018年10月30日、『果実酒等の製品品質表示基準を定める件(国税庁告示第十八号)』、いわゆるワイン法が施行されました。日本も日本のワインをキチンとしなくてはの流れができて、日本ワイナリーアワードも多分その流れの一つなのだと考えます。
選ばれたワイナリーを見てみると、ほとんどがワイン好きには良く知られているワイナリーです。こういったワイナリーのホームページを、購入希望者の視点でチェックすると、いくつかの共通の問題を感じました。
1. 生産量が少ないワイナリーも多いので、なかなか手に入れにくい状況がありますね。ワイナリー以外だと、どこで売っているかが多少わかりにくい。良心的なオンラインショップと提携して頂くとありがたいです。
2. 生産量が少ないせいか、良質なワインは、ちょっと価格が高いようです。いくつかのワイナリーのホームページを見ると、シャルドネやピノノワールが三千円を超えています。日本で買える三千円前後のブルゴーニュのものと競った場合、消費者の反応はどうなんでしょうか。私個人的には、「この価格じゃリピートはないな。」というものがありました。
3. ナイアガラやキャンベルなどのヴィティスヴィニフェラ種以外のものが結構あります。ちょっとした違和感があります。まぁ、日本ワインの特徴だと思えば納得できるかもですね。
ちょっと言いたいことは、よっぽどのワイン好きじゃない限り、日本ワインには手が届きにくいんじゃあないかと思います。ワイン好きの場合、○○ワイナリーのアルバリーニョが欲しいと思えばいろいろと探すわけですが、一般的にはそうじゃあないですよね。良くて高級スーパーで見繕う。
個人的な希望を述べると、良質のシャルドネやピノノワール 、カベルネソービニヨンなどの国際品種の日本ワインが、高級スーパーなどで、手軽に買えると良いなぁ。