ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

グレイスワイン 甲州

    今日は、山梨県勝沼にグレイスワインの甲州テイスティングと購入を目的として出かけました。東京からは車でだいたい3時間くらいです。首都高から中央高速へ、ユーミンの中央フリーウェイは今となっては思い出のみ。朝早く出発しましたが、夏休みのせいか相模湖方面に向かう車や観光バスが多く、結局3時間以上かかりました。勝沼は空いていました。

    グレイスワインは、中央葡萄酒のブランドで意欲的にワイン醸造に取り組んでいるワイナリー。葡萄も勝沼伝統の棚仕立てだけではなく、世界標準の垣根仕立てでも栽培しています。

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    運転者には悪いと思いつつも、テイスティング。 

    グレイス甲州2017

    茅ヶ岳甲州2018

    菱山畑2018

    鳥居平畑2018

    鳥居平畑プライベートリザーブ2018

    メルロー 2016

    カベルネソービニヨン2016

テイスティングしました。全て美味しく、かなり上質。丁寧な造りが実感できました。甲州は鳥居平畑プライベートリザーブを除いてすべてステンレスタンクでの熟成。鳥居平畑はステンレスタンクと樽熟成の二種類があります。

    赤ワインはメルローカベルネソービニヨンがあり、両方ともにフレンチオーク樽で20か月熟成。新樽率は2割程度。メルロー は、深い果実味があり、香りも高く大変に美味しかった。カベルネソービニヨンも、第1アロマから黒胡椒の香りがして、よろしかった。両方ともにミディアムボディとフルボディの中間くらい。グレイスワインの赤ワインも世界で勝負できると感じました。

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    今回は甲州を買いに来たので、一番口に合った鳥居平畑甲州を購入(ステンレスタンク熟成のほう)。

    これまで実を言いますと、日本のワインで口に合ったものは皆無でした。白ワイン系は香りも味も上っ面だけの酸っぱさが勝ってしまうものばかり。赤ワインも変にどこかが強いだけのバランスが欠けた白々しい味のものが多く、日本のワインはもう飲むのは金をドブに捨てるようなものなのでやめよーと思っていました。そんな時、グレイスワインの良い噂を聞き及び、今日訪れました。レベルが違うな、これが第一印象です。もちろん素晴らしくハイレベルです。

    ワインは嗜好品なので、皆さま全ての人が美味しいと思うかはわかりませんが、機会がありましたら、一度飲んてみてください。日本のワイナリーのトップレベルを実感できます。