ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

カベルネソービニヨン Cabernet Sauvignon ワインに使う葡萄

 「葡萄」という漢字は、画数が多くて書くのは至難の業だが、字面が好きだ。ぶどうという言葉の由来や漢字については、別に書きたいと思っている。

ワインは葡萄からできている。当たり前の話なんだが、基本的に葡萄100%で無ければ、各国のワイン法に抵触してしまう。基本的にと書いたのは、アルコール度数が足りない場合、補糖と言って糖分を足すことがあるから(認められている国・地域がある・認められていない国・地域もある)。補糖の話はまた別の機会に。ただ、一部国産ワインで、濃縮還元の輸入ぶどう果汁に水とアルコールを加えた、なんじゃそれ、というものもあるので、安い国産ワインにはご注意を。日本にはワイン法はないので。

赤ワインに使う葡萄の品種の代表的なものは(もちろんもっとあるが)、
     カベルネソービニヨン
     ピノノワール
     メルロー

まず、カベルネソービニヨンだが、赤ワイン用の葡萄で、世界各地で栽培されている。つまりどんな所でも育ってしまう強い品種。冷涼な土地から温暖な地域まで広く栽培されている。ワインの味は本来の葡萄の持つ味に、育った環境によるものがプラスされてできあがるので(ほかに樽とか熟成期間とかあるのが)、カベルネソーヴィニヨンは、どこの地域で作られたものかが、かなりの味の違いを生む。論理的にそうなる。一般に冷涼な土地のものは完熟はほぼしないので、ハーブ系の香りがし、温暖な気候では熟し過ぎて黒すぐりの香りがすると言われている。
カベルネソービニヨン単一品種のワインを味わうならば、おススメはカリフォルニア州ワシントン州のもの。カベルネソービニヨンは、遅めに熟す品種。日照時間が長いこれらの地域では、葡萄の完熟まであまり待つ必要がないので、単一品種には適しているといわれている。カベルネソービニヨンの味は、しっかりとした酸とタンニンのバランスで力強く濃厚と言われています。生産地の気候にもよるので、冷涼な気候なのか温暖なのかの見極めはある程度した方が良いと思う。

カベルネソービニヨンは、カリフォルニア大学デイビス醸造学科のキャロル・メレディス博士のチームが行ったDNA解析の結果、カベルネ・ソーヴィニヨンカベルネ・フランソーヴィニヨン・ブランの子孫であり、17世紀に自然交配が起こった可能性が高いと判明した。


Cycles Gladiator Cabernet Sauvignon 2016は素晴らしくコスパが良い。実勢価格は、1700円(税抜)前後だろう。味はスムースで果実味はしっかりある。ミディアムボディ。合った料理

肉料理全般、もろきゅう、冷奴(塩で)、パスタ全般 

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Cycles Cabernet Souvignon