超初心者向けワイン教室
ワインエキスパートの資格を昨年取って、約1年が経ったわけなんですが、この間ワイン関係でやったことと言えば、講座。
超初心者向けワイン講座
ビジネスに効くワイン講座
両方ともにオンラインで開催かつ口コミのみで参加をして頂いたのですが、思いのほか盛況でした。
超初心者向けの講座は、事前に飲みたいワインをお聞きして、私がいくつかのデイリーワイン候補をアドバイス。各々購入して、講座当日はそのワインを飲みながらというスタイルでした。ですから、参加者のワインが全員違うということにもなりかねなかったのですが、赤ワインと白ワインは分けて講座を開催したので、8名でそれぞれ3種類のワインになりました。
ビジネスに効くワインは、もう各人がお好きなワインを飲みながら、でした。
内容は、講義と質疑応答。質問が両講座ともにけっこうあり、時間をオーバーしました。やはり普段疑問に思っているのに、なかなか聞くチャンスが無い方が多いようでしたので、少しは役に立ったかなと思います。
超初心者講座で多かった質問は、
○ワインを飲む温度
○フランスワインの産地とその差
○ボジョレーヌーボー
○デイリーワインの価格はどのくらい
○コンビニワイン
○ワインの美味しさがわからない
○好きなワインを見つけたい
ワインがお好きな人のゴールの一つが、この好きなワインを見つけたいのようです。これには自分が飲みたいワインを考える力をつけることです。知識と実際に飲んでみた経験をつなぎ合わせる作業が必要なんですね。
すごくおおまかに言うと、
このワイン美味いな⇨ブドウの品種は⇨産地は
と考えて、その味や香りとブドウの品種と産地を結びつけて覚えておくわけです。
デイリーワインだと、ブドウの品種✖️産地でだいたいいけちゃいますので、そういう知識と経験の引き出しが増えてくると、その日の気分で飲みたいワインも選べるようになるものです。
ワインの新酒のシーズンですね
今日は、11月18日の木曜日です。11月の第3木曜日は、ボジョレーヌーボーの解禁日。とは言ったものの、私にはあまり関係無くて、理由としては、ボジョレーヌーボーのブドウの品種、ガメイという品種なんですが、このガメイを使ったワインがあまり好きではないんです。たまたまレストランで薦められて飲んだりしますが、わざわざ買ってまでは飲まない。
ワインの新酒は、ボジョレーヌーボーだけの特権ではなくて、各国あります。
新酒の代表的なものをあげてみます。
○イタリア ヴィーノノベッロ 解禁日10/30
○オーストリア ホイリゲ 解禁日11/11
○日本 ちゃんと新酒が出ます 11月初旬あたり
○ドイツ デアノイエ 解禁日 11/1
○スペイン ヴィーヌヌエボ 解禁日 11/11
○フランス ボジョレーヌーボー 解禁日 11月の第三木曜日
私が新酒で買うのが、イタリアのヴィーノノヴェッロとオーストリアのホイリゲ、そして日本ワイン。
今年も、高畠ワイナリーさんから新酒を送って頂きました。高畠ワイナリーさんの新酒はデラウェア。やや辛口と甘口があるんですが、私の好みはやや辛口のほうです。それでもデラウェアのフルーティさが良い方に効いていて、食事の邪魔をすることなく美味しく頂けます。
今年は、デラウェアのスパークリングもあり、なかなか楽しめます。
高畠ワイナリー
モンテス、ど定番チリのワイン
モンテス。MONTES。
ワインの世界では、比較的良く知られたチリのワインメーカーで、コスパの良い、良心的なワインを造っているイメージがあります。
日本のワインの輸入と言えば、ワイン大国、旧世界のフランスが思い浮かびますが、実は、チリが一位なんです。2019年の統計では、一位はチリ、2位がフランス。ただその差は日欧EPAで、縮まってきています。いずれにせよ、チリはワインの新世界に属するワイン大国。
モンテス社 MONTES SA
モンテス社は、1988年11月「チリ発、チリ人だけのチリワインカンパニー」として、醸造家のアウレリオ・モンテスさんを中心に4人のメンバーで創立されました。創業33年です。モンテス以前のチリワインはと言えば、まぁ、安かろうの低品質のワインが多かったのですが、モンテス社のアルファは、それまでのチリワインの常識を覆す、高品質、高価格で、チリワインの歴史を変えました。
モンテス社のシリーズ
モンテス社はいくつかのラインナップを出していて、わかりにくいのでまとめてみました。価格は、全てエノテカ調べになります。
クラシック Montes Classic
リミテッド Montes Limited Selection
アルファ Montes Alpha
カイケン Kaiken
アウターリミッツ Montes Outer Limits
アルファスペシャルキュヴェ Alpha Special Cuvée
モンテスクラシック Montes Classic
価格帯としては、税込で1650円。スタンダードなシリーズです。とてもコスパの良いデイリーワイン。
モンテスリミテッドセレクション Montes Limited Selection
クラシックと比べると、味わいがよりピュアになるので、ブドウの個性が良くわかります。価格は、税込2200円。
モンテスアルファ Montes Alpha
看板シリーズ。ふつうに美味い。ど定番で長きに渡り売れています。
カイケン Kaiken
モンテス社が、アルゼンチンのメンドーサ地区で造るワインで、ウルトラとエステートの2つのラインナップがあります。ウルトラが上位で、価格帯は税込2750円。エステートが税込1980円。私がモンテスの中で2番目に好きなワインのシリーズです。
モンテスアウターリミッツ Montes Outer Limits
私がモンテスで一番好きなシリーズ、アウターリミッツ。ワイン造りの限界(LIMITS)を超える(OUTER)ことに挑戦するという気持ちを込めてつけられた名前がアウターリミッツ。ブドウの栽培地域も、サパヤールなど新しい地域を開拓しています。このサパヤールて育てられたピノノワールとソービニヨンブランは、美味いですよ。価格帯はちょっと高めの税込3300円からで、ブドウの品種によって異なります。
モンテスアルファスペシャルキュヴェ Montes Alpha Special Cuvée
モンテス・アルファの中でも良年にのみリリースされるワインです。価格帯は、税込5060円。
モンテス社のワインは、ピノノワールやソービニヨンブランなどの国際品種がそろっているので、ワイン入門にはピッタリだと思います。価格もこなれていてコスパが良く、安定して美味しいので、デイリーワインのど定番です。
都民の日は東京都の記念日
今日から10月です。
『去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、や ゝ年も暮』
松尾芭蕉の奥の細道の序文の一節ですが、ボヤボヤしているとあっという間に年末になってしまいます。
『都民の日』というのをご存じでしょうか?
東京都の記念日で国民の祝日ではありません。東京都に在住か都内の学校に通っていると馴染みがありますが、それ以外の方は知らないと思います。都民の日は、10月1日。1952年に東京都の条例で定められました。
都民の日、東京都の公立学校は基本的に休みです。私は、都民の日を国民の祝日と勘違いしていて、就職してから会社は休みじゃあないと聞いて、多少うろたえたことがあります(笑)。
都民の日には、東京都がやっている施設は、入場料が安くなったりします。ちなみに上野動物園は、確か入園料が無料になると思います。
東京都の紋章(東京都のWebサイトより https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/tokyoto/profile/gaiyo/monsho.html)
都民の日があるということは、道府県にも同じような、例えば、北海道民の日があるんじゃあないかと考え調べてみました。
例に挙げた北海道ですが、北海道みんなの日(どうみんの日)が、7月17日に制定されています。全国的に見ると、こういった記念日がある都道府県の方が少ない状況です。また、記念日に公立学校が休みになったり、施設の入場料が安くなるのは、都道府県によるようです。
都民の日 東京都のWebサイト
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/08/24/10.html
リモートワークと孤独と生産性
昨年より在宅でのリモートワークになって一年をこえてきています。会議や打ち合わせも全てオンラインです。
私は米国系企業で働いていたので、米国本社にいる自分のボスとの会議やワールドワイドのマネージャーのミーティングなどは、オンラインならぬテレカンという電話会議でした。なので、今の顔の見えるオンラインミーティングは、顔が見える分楽だなぁと感じており、顔を合わせてのミーティングは、はなから考えにくい環境で仕事をしてきたので、現在のリモートワークについては、ほとんど問題は無いんですね。
しかしながら日本企業に勤めている友人に話を聞くと、日本企業の場合、在宅でのリモートワークにストレスを抱える人も多いようなんです。これに関しては、いくつかの論文も出ているようで、それによると、ストレスの要因は主に孤独感。孤独感が心理的ストレスになってしまうリスクがあるんだそうです。会社や組織は、従業員のこういった心理状態に配慮すべきだと言われ始めています。
米国の話になりますが、Googleなどのいくつかの企業は、ワクチンの接種が終わり、オフィスワークが再開できる状況になり次第、オフィスワークに戻すと言っています。理由は、前述した社員の心理的な問題による生産性の低下。
リモートワークによる心理的な孤独感の増大は、時にネガティブな考えに囚われ、心身ともに消耗する原因になると言われているからです。これは生産性が下がる大きな要因だとされています。
結局、企業は、当たり前と言えば当たり前なんですが、従業員の生産性を高くキープしたいわけで、その為に必要な措置を取っていくんですね。
もちろん、『このオフィスに戻れ』に対して、反対の従業員も多い。繰り返しますが、これはアメリカ合衆国での話です。アメリカの話なんですが、日本企業は都合の良いところだけを取って、アメリカ企業に追随するケースがありますよね。どうなるんですかね。
今後、現在のような在宅でのリモートワークスタイルが元に戻るのか、それともリモートワークが続くのか? 多分、折衷案になるんでしょう。週のうち数日はオフィスに行き、数日はリモートワークというふうに。
働き方は、会社からの強制ではなく、働く側のオプションになると良いなと思います。
島根の酒
島根は、米と水が美味い地域だと前回書きましたが、米と水が美味いと酒も当然に美味いわけで、島根にはかなりの数の日本酒の蔵元があります。ワイナリーも数件あるのですが、それはまたの機会に。
さて日本酒の蔵元ですが、私が実際に飲んで、美味い!と感じた島根の日本酒を2回に分けて紹介したいと思います。最初にお断りしておきますが、私は純米酒がすきで、純米大吟醸、純米吟醸、特別純米酒、純米酒を好んで飲んでいます。本醸造酒はそれが大吟醸であっても基本飲みません。ですので、美味い!と思うのは、純米酒になります。
ご紹介する島根の酒造
李白酒造 松江市
米田酒造 松江市
簸上清酒合名会社 奥出雲町
奥出雲酒造 奥出雲町
旭日酒造 出雲市
1. 李白酒造 松江市
李白酒造の純米酒は、淡麗辛口で、コクとキレがあります。
李白のひやおろし
『やまたのおろち』夏の酒ヴァージョン。超辛口もあります。
純米酒生酒『李白』
酒仙李白 純米吟醸 生酒
2. 米田酒造 松江市
米田酒造は、松江市にあります。
外観・店内ともに、良い感じの古さを感じます。創業は明治29年(1896年)。多くの人に食事と共に「ほっと、こころ和む時間」を提供してきています。
豊の秋の純米ひやおろし
フルーティで飲みやすい
続きは次回に。
出雲、奥出雲、松江は至福
島根は、米と水の美味しい地域です。必然的に、美味しい日本酒があります。楽しそうでしょ。
島根県というと、まず思い浮かぶのは出雲大社と宍道湖ですね。行政区分は、出雲市、松江市、安来市、雲南市、木次、奥出雲町といったあたりです。
神話の世界と神社
出雲や奥出雲は、神話の世界です。古事記の世界ですね。出雲大社や神社が多いこともあってか、神話の世界を身近に感じることができます。
素戔嗚尊、稲田姫命、大国主命
八岐大蛇
出雲大社(写真)、佐太神社、八重垣神社など、神社の数も多く、旧暦十月は出雲では『神在月』と呼ばれて、全国の神様が出雲に集まる月です。出雲以外の地域は『神無月』になります。
出雲大社や八重垣神社は、縁結びの御利益がある神様です。これは、素戔嗚尊と稲田姫がこの地で結ばれたからなんですね。八重垣神社は、素戔嗚尊と稲田姫の御ニ柱が主祭神です。
神話といえば八岐大蛇。素戔嗚尊が稲田姫を守って、八岐大蛇と戦い勝利した地域で、木次には、退治した八岐大蛇の八つの頭を埋めて、目印に八本の杉の木を植えた『八本杉』というスポットがあります。
出雲の食
食いしん坊には理想的なエリアで、宍道湖の大和しじみ、出雲蕎麦、奥出雲の仁田米、日本海の海鮮、島根牛、ちょっと離れて大山地鶏、そして日本酒。出雲から松江、隣の鳥取の大山や境港など、美味しいものがたくさんあります。
出雲蕎麦は、割子蕎麦と釜揚げ蕎麦の2種類で、挽きぐるみという蕎麦粉を使います。蕎麦本来の味があり私は好きです。
上の写真は、大和しじみの『しじみ丼』と『しじみ汁』。大和しじみは、やはり上品でかつしっかりとした味があります。
出雲市、松江市は日本海に面しているので、海鮮は豊富です。イカや魚が新鮮で美味しい。できれば、漁港の市場に行き、好みの魚を買って、さばいてもらうか、ご自身でさばいて食べるのがベストです。秋から冬にかけては、カニのシーズンですしね。
日本酒と蔵元については、別の記事で。
温泉・秘湯
島根県は温泉県です。まあ日本はどこを掘っても温泉は出ますけどね(笑)。島根も温泉は多い。とくに雲南市から奥出雲にかけては、秘湯が多くあります。
上の写真は、湯村温泉。
出雲、奥出雲、松江は、神社巡りをして、美味しいものを食べて、温泉に入る。至福の時をあじわうことができるステキなエリアです。何回も訪れたいです。
ワインと温度管理
ワインを美味しく飲むコツはなんだろうと考えると、銘柄選び、ヴィンテージ、そして温度管理だと私は思います。特に、飲む直前のワインの温度は、香りやテイストを決めてしまうと言っても過言ではありません。
一応、飲む適切な温度の目安みたいなものもあって、
スパークリングワイン 6~8度
白ワイン(甘口) 6~8度
白ワイン(辛口) 10度前後
赤ワイン(ライトボディ) 12~14度
赤ワイン(フルボディ) 16~20度
ワインセラーがあると、温度管理は比較的容易ですが、冷蔵庫や室温で保管していた場合は、工夫が必要です。
赤ワインについては、価格が高めのものは、比較的高め(16-18度ぐらい)の温度設定で、2000円以下のものは、少し冷やしてが良いようです。高めの温度設定のワインでも、日本の夏場は暑すぎるので、ワインセラーが無い場合は、仕方がないので、冷蔵庫で寝かせて保管しておきます。この場合、飲む1時間ぐらい前に室温に置いておきます。低めの温度設定の場合は、30分ぐらい前でしょうか。
白ワインは、冷やせば良いと思っている人がいますが、やはり適温があります。白ワインの場合、温度が下がるとフレッシュ感が上がりますが、酸味も強くなります。なので、辛口の白を冷蔵庫で冷やしておくと、冷やし過ぎになることもあるので、冷蔵庫で冷やした場合は、その時の気温にもよりますが、だいたい飲む20分から30分ぐらい前に、常温に置いておきます。
冷蔵庫や室温で保管していた場合の話をしましたが、ワインクーラーを使う方法もありますが、それはまた後日に。
ワインは、嗜好品です。ここでの説明は、あくまで目安ですし、私の個人的な見解です。失敗しても、当方は責任を負いません。ぜひ、ご自身で、美味しい!と思うレベルに、室温に置く時間などを調整をしてみてください。
ワインの分類
ひとくちにワインと言っても、いくつか種類があります。前回のスパークリングワインもワインの中でスパークリングワインに分類(当たり前か)されます。今回は、ワインの基本、分類について、ちょこっと。
醸造法によるワインの分類
1. スティルワイン
2. スパークリングワイン
3. フォーティファイドワイン
4. フレーヴァードワイン
1. スティルワイン Still Wine
いわゆるフツーのワイン。葡萄の果実を発酵させたもので、二酸化炭素により発泡していないもの。アルコール度数は、9% - 15%ぐらいです。赤、白、ロゼなどがあって、辛口から甘口までありますね。Stillには『泡だたない』という意味があって、欧米のレストランで、水を頼むと、「Still? or Sparkling?」と聞かれたりしますので、ワイン以外の飲料の非発泡にも使います。
2. スパークリングワイン Sparkling Wine
泡ですね。3気圧以上のガス圧のあるワイン。それ以下で発泡性のあるものは、弱発泡性ワイン。
一応、日本の酒税法の定義だと、温度が20度の状態で、ガス圧が49Kpa以上の炭酸ガスを有する種類、になります。
3. フォーティファイドワイン Fortified Wine
酒精強化ワインと呼ばれるもので、アルコール度数が高め(15% - 22%)のワインです。食後酒としても飲んだりしますよね。アルコール度数を高くして保存性を高めています。
代表的なワインは、
シェリー(スペイン)
ポートワイン、マデイラ(ポルトガル)
マルサラ(イタリア)
Vin de Nature (VDN)、Vin de Liqure (VDL) (フランス)
4. フレーヴァードワイン Flavored Wine
スティルワインに果実や薬草なんかを加えたワインです。フランスのヴェルモットやスペインのサングリアが有名です。
腱鞘炎とスパークリングワイン
最近、スパークリングワインをわりと良く飲むようになりました。
「最近? それじゃあ、以前はあまり飲まなかっのかよ。」
はい、あまり飲みませんでした。お祝いの時ぐらいでしたね。
理由はちゃんとあって、スパークリングワインやシャンパン、日本に主に輸入されているのは、Brutという種類で、私には少し甘いんですね。食事と合わないことも。スパークリングワインやシャンパンは、残糖量でBrutだとかSecだとかが決まるんです。
残糖量のほとんど無いドライな方から甘い方に並べてみると、
Brut Nature ⇨ Extra Brut ⇨ Brut ⇨ Extra Sec ⇨ Sec ⇨ Demi-Sec ⇨ Doux
になります。これはフランス語表記ですね。イタリアやスペイン、ドイツ、それぞれに表記があります。例えば、ドイツ語表記のTrockenは、フランス語のSecになります。何故だか、Brutはだいたいの国でBrut。
私は、この残糖量のほとんど無いBrut Nature (non dosage)や、少ないExtra Brutが好みなんです。つまりよりドライな方が好きなんです。日本に輸入されているスパークリングワインや日本で造られているものは、主にBrutなんですね。無難なんでしょうね。なので、これまであまり飲んでこなかった。
その私が、何でスパークリングワインを飲むようになったかなんですが、約1ヶ月前、左手の手首が腱鞘炎と診断されて、実際にかなりの痛みで、ソムリエナイフでワインのコルクが抜けなくなってしまったからなんです。楽なコルク抜き買うのも、なんか癪ですしね。でもワインは飲みたい。そこで考えたのが、スクリューキャップのワインとスパークリングワイン。これなら開けられる。
やはりほとんどBrutなんですよね。あきらめて、Brutを何本か飲んでみたところ、まあ、これだったらというスパークリングワインを見つけました。
KAIKEN ROSE SPARKLING
チリのモンテス社がアルゼンチンのメンドーサで造るスパークリングワイン。アッサリしていて爽やかなテイスト。
高畠ワイナリー
山形の高畠ワイナリーのロゼスパークリング
これも比較的ドライで育ちの良いスパークリング。
高畠ワイナリー スパークリングワイン
シャルドネ
早く腱鞘炎を治して、コルクを抜けるようになりたい!
恋文と地平線
恋文、つまりラブレターを書いたことがありますか?
うーむ、アンケートをとってみたい。
私はこれまでの人生で1回あります。
大学四年生の時、大学の同級生で、もうどうにもならないくらい好きになった女性がいて、彼女に書きました。
内容は覚えていますよ、そりゃ、必死こいて考えたわけですからね。中学生の頃に出会って、その後ずっと好きな詩を引用しました。マックス・ジャコブ Max Jacobというフランスの詩人の詩をね、引用させてもらいました。マックス・ジャコブさんは、かのPicassoさんと部屋をシェアしていたなかなかの人らしいのですが、このJacobさんの詩に、
"Ses bras blancs devinrent tout mon horizon."
というのがあります。堀口大学さんの訳では、
「彼女の白い腕が私の地平線のすべてでした。」
これを使い、『あなたの白い腕が僕の地平線のすべてだ。』とかラブレターに書いた記憶があります。う〜む、恥ずかしいのか恥ずかしくないのか、よくわからんな。
詩のフランス語の原文で、devinrentは原形が、Devnirで「~になる」の意味ですので、ある程度の時間が経過した結果、私の地平線のすべてになったということだと思います。
彼女がとにかく自分のすべてであり、彼女無しには生きることが不可能だと言う意味が、感覚的に素晴らしく表現されていると思います。
地平線というのは日本人にとっては、そんじょそこらで見られるものではないですね。海に囲まれた島国なので水平線は見れますが、地平線はアメリカ大陸とかオーストラリアに行かないと見れない。
アメリカ合衆国モニュメントバレーの地平線
恋文は贈る媒体は問わないと考えています。メッセージカード、バースデーカードやアニバーサリーカードもありますね。LINEで恋文もありますよね。20年ぐらい前だったら電子メールですね。
今も流行っているのかわからないですけれども、一時期、バレンタインデーにワインとチョコレートにメッセージカードを付けて贈るのが流行りました。もらう方にすると、これは良かった。ホワイトデーには、ワインと何故かクッキーにメッセージカードをちゃんと付けてお返ししました。
何が言いたいかというと、誰かへの想いは、やはり言葉にしないといけないと思うわけですよ。言わなくてもわかるだろ、はあまり無いな。言いだせなくて、流れていった恋というものも、まあ悪くはないけれども、やっぱり「告る」方が、なんぼか素敵さ。
食器とお盆
いつのまにか仕舞い込んだ洋食器が、たまたま戸棚の整理をしていたら、『久しぶりだね。元気にしていた?』と現れて、何年か、へたをすると何十年かぶりに、それらを夕食に登場させた時に訪れる幸せ。
そんな時、頭をよぎるのは、「なんで仕舞い込んでしまったのだろう」という自分に対しての疑問。
理由はそれなりにあったはずですが、捨てることはせずに仕舞い込んだのには、何か特別な理由があったのだろうか。
例えば、六脚あったティーセットのうちの一脚が欠けた。当時、お付き合いをしていた人と一緒に使っていたマグカップ、別れたからといって、物には責任はないと思いつつも使い続ける気持ちにはなれなくて仕舞い込んでそのままになってしまった。その他、単純に使いづらい、洗うのが面倒、などなど。
遠い昔の記憶とともに仕舞い込んだ食器。
『あーっ、こんな所にあったんだ❣️』記憶の外に出ていたモノとの再会。そのモノにまつわる思い出。
ご主人が欠けさせた、ヘレンドのティーカップが形見になってしまった女性がいらっしゃいます。今は、老婦人になられたこの女性の思い出は、欠けたカップを手にはにかむように笑ったご主人の顔だそうです。
ご主人はこう言ったそうです。
『ごめん。でも欠けたの少しだけだからさ。僕は使うよ。だって結婚して、高かったけど、2人が気に入って買ったティーカップだよ。捨てたくないんだ。』
当時は、まだ若くてお金もそうなかった彼に、買い直しの選択は無かったようです。
その数ヶ月後でした。カップを持ってはにかむように笑ったご主人は、事故で帰らぬ人になりました。
奥様は、ご主人との思い出とともに、このヘレンドのティーカップを大事にしまわれて、亡くなられた当初は、たまに出して眺めたそうですが、一年が経ち、三年が経ち、だんだんに出す回数が減っていったそうです。今はもう一年に一回ぐらいの登場だそうです。
『納戸の整理や掃除をしていると、しまってある箱が目につくので、二脚だして、紅茶を淹れるんですね。なるべくお盆には出したいんですけどね。もう50年近く経ちますが、思い出の中の2人は若くてね。だいぶ遠くまで来てしまいました。』
夏休みに、納戸の中や、押し入れを整理してみてはいかがでしょう。過去に置いてきてしまった何かが見つかるかもしれません。
東のうしとら、西の箕面
『東のうしとら、西の箕面』
何のこっちゃ??? ですよね。まっ、クラフトビール好きにはピンとくるかもで、この2つは私の好きなクラフトビールなんです。ついでに北の滝川もありです。
今回は、この2つのクラフトビールをご紹介します。
東のうしとら 『うしとらブルワリー』
栃木県下野市にあります。
こちらは本社工場で、タップのスタンドはあるんですが、特にレストランやバーのような施設はありません。以前は、下の写真のようにうしとら解放デーとかのイベントがあったのですが、今は難しい状況です。ビールの購入もできます。
最近の季節の柑橘を使ったベルジアンホワイト
2017年7月のうしとらブルワリー解放デー
素朴さを残しながら、洗練もされているブルワリーで、ベルジアンホワイト以外にもIPAも数種類、シーズナルなどもあります。
下北沢には、ビアバーうしとらという店舗もありますので、そこでも飲むことができます。
オンラインショップ
https://ushitorabrewery.stores.jp/
https://m.facebook.com/home.php
西の箕面 『箕面ブリュワリー』
大阪、阪急電車の箕面線に乗り、牧落駅で降りて歩くこと約15分の所に箕面ブリュワリーがあります。ここには、MINOH BEER WAREHOUSEというビアバーがあり、各種ビールを味わえます。こちらでビールの購入も可能です。
東京でも、定番商品は成城石井などでも購入できますが、箕面ブリュワリーには、シーズンごとに醸造されるビールがあり、とても人気があります。オンラインでも、ホントにあっという間に売り切れてしまいます。
私が最も好きなビールが、定番商品のヴァイツェン。ヴァイツェンは、小麦麦芽を使ったビールで、フルーティ。もうスッキリとした中にコクもあり、美味いです。私がビールで一番好きなドイツのHACKER PSCHORRにも似て、好みなんです。
箕面ブリュワリーには、『いっぽん酢』という天然の無農薬の柚子を使った、実に美味いポン酢もあります。
箕面ブリュワリー
オンラインショップ
http://www2.enekoshop.jp/shop/minoh-beer/
なお2つのブリュワリーとも、開店日と時間は不定期になっていると推察するので、お出かけの際は、事前にご確認をなされてください。
ココファームワイナリー
スパークリングワインフェスタをやっていて(8/15まで)、多少お得に飲めるということもあり、ランチをとりにココファームワイナリーさんへ。
カフェは、室内と室外に席があるんですが、夏は外は暑くて、室内で。室内もちょっと暑かった。
ランチは、足利マール牛カレーランチを。日本のスパイシーなカレーで、なんだか懐かしい味がしました。
ワインは、スパークリング、NOVO Brut。グラスで千円(税別)。ワイナリーショップで1本8000円なので、お得に飲めました。NOVOスパークリングは、リースリング・リオン種のブドウから造られていて珍しい。スッキリとした味わいのドライなスパークリングワイン。瓶内2次発酵。
出典 ココファームワイナリー
https://cocowineshop.com/SHOP/ADB-3592.html
併設のワインショップで、農民ロッソとプチマンサンを購入。店の人によると、農民ロッソが一番の売れ筋。
ココファームワイナリーは、指定障害者施設の『こころみ学園』が母体となっているワイナリーです。少しだけ成り立ちをご紹介します。
始まりは、1950年代、栃木県足利市の特殊学級の中学生達とその担任教師の川田昇氏によって山の急斜面に葡萄畑が開墾されたことです。
知的障害を持った人達とブドウ畑でワインを造る夢のスタートです。
何故急斜面かというと、学校教師の収入では、急斜面の土地しか買えなかったのだそうです。
ちなみに1950年代の開墾時から自家畑に除草剤や化学肥料は使用していないそうです。
1969年、この葡萄畑の麓で、指定障害者支援施設『こころみ学園』がスタート。社会福祉法人には、果実酒製造免許がおりないので、1980年、こころみ学園園長 川田昇氏の考えに賛同する父兄たちにより、知的障害を持った人たちをはじめ、みんながいきいきと力を発揮できるようにつくられた会社、有限会社ココ・ファーム・ワイナリーが設立されました。
川田昇氏の言葉で、
「消えて無くなるものに渾身の力を注げ」
があります。ワインは飲んだら無くなります。大自然の前では人間は非力、だからこそ、人間ができることは小さいが労を惜しまず精一杯のことをするという意味だそうです。
ココファームワイナリーの成り立ちの出典は、ココファームワイナリーさんのWebページになります。
ご興味のある方は、下記のリンクで。
ココファームワイナリー