ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

奈良ホテル クラシックホテル

日本にはクラシックホテルというジャンルがありまして、クラシックホテル好きにカテゴライズされる人々も存在しています。かくいう私めも3分の1歩ぐらい、そのカテゴリーに足を踏み入れているわけです。 奈良市に建つ奈良ホテルも、代表的なクラシックホテル…

葛もちと久寿もち

私の好きな和菓子に、葛もちがあるんですが、このくずもちという和菓子、2種類あるのをご存知でしょうか。発音は、同じ『くずもち』なんですが、くずの漢字が異なります。 「葛もち」と 「久寿もち」 どちらも黒蜜やきな粉をかけて食べる点は共通しています…

冬隣り

『冬隣り』という言葉があります。隣りはもう冬、つまりもうすぐ冬が来る季節に自分はいるんだなぁ。寒い冬に備えなきゃ、というような意味合いで使います。割と便利な言葉ですね。冬はまだ来ていないわけで、晩秋の感じ。俳句の季語にもなっていて秋という…

お江戸の禁煙令

お江戸の華は、『火事と喧嘩』なんてことを言うわけなんですが、喧嘩はさておき、火事はいけません。木と紙の家では、もうどうにもならない。全てが灰燼に帰してしまいます。華と言ったのは、きっと江戸っ子の強がりでしょう。 江戸時代の火事の原因の1番は…

ジビエでワインを

日本の場合、狩猟解禁シーズンというのが定められていて、それは毎年11月15日から翌年の2月15日なんです。 狩猟ですから狩るのは野生の鳥獣。地域差もありますが、シカ、イノシシ、クマ、カモなどが代表的ですね。これらをフランス語でジビエ(gibier)と言…

超初心者向けワイン教室

ワインエキスパートの資格を昨年取って、約1年が経ったわけなんですが、この間ワイン関係でやったことと言えば、講座。 超初心者向けワイン講座 ビジネスに効くワイン講座 両方ともにオンラインで開催かつ口コミのみで参加をして頂いたのですが、思いのほか…

ワインの新酒のシーズンですね

今日は、11月18日の木曜日です。11月の第3木曜日は、ボジョレーヌーボーの解禁日。とは言ったものの、私にはあまり関係無くて、理由としては、ボジョレーヌーボーのブドウの品種、ガメイという品種なんですが、このガメイを使ったワインがあまり好きではな…

モンテス、ど定番チリのワイン

モンテス。MONTES。 ワインの世界では、比較的良く知られたチリのワインメーカーで、コスパの良い、良心的なワインを造っているイメージがあります。 日本のワインの輸入と言えば、ワイン大国、旧世界のフランスが思い浮かびますが、実は、チリが一位なんで…

都民の日は東京都の記念日

今日から10月です。 『去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、や ゝ年も暮』 松尾芭蕉の奥の細道の序文の一節ですが、ボヤボヤしているとあっという間に年末になってしまいます。 『都民の日』というのをご存じでしょうか? 東京都の記念日で国民の祝日で…

リモートワークと孤独と生産性

昨年より在宅でのリモートワークになって一年をこえてきています。会議や打ち合わせも全てオンラインです。 私は米国系企業で働いていたので、米国本社にいる自分のボスとの会議やワールドワイドのマネージャーのミーティングなどは、オンラインならぬテレカ…

島根の酒

島根は、米と水が美味い地域だと前回書きましたが、米と水が美味いと酒も当然に美味いわけで、島根にはかなりの数の日本酒の蔵元があります。ワイナリーも数件あるのですが、それはまたの機会に。 さて日本酒の蔵元ですが、私が実際に飲んで、美味い!と感じ…

出雲、奥出雲、松江は至福

島根は、米と水の美味しい地域です。必然的に、美味しい日本酒があります。楽しそうでしょ。 島根県というと、まず思い浮かぶのは出雲大社と宍道湖ですね。行政区分は、出雲市、松江市、安来市、雲南市、木次、奥出雲町といったあたりです。 神話の世界と神…

ワインと温度管理

ワインを美味しく飲むコツはなんだろうと考えると、銘柄選び、ヴィンテージ、そして温度管理だと私は思います。特に、飲む直前のワインの温度は、香りやテイストを決めてしまうと言っても過言ではありません。 一応、飲む適切な温度の目安みたいなものもあっ…

ワインの分類

ひとくちにワインと言っても、いくつか種類があります。前回のスパークリングワインもワインの中でスパークリングワインに分類(当たり前か)されます。今回は、ワインの基本、分類について、ちょこっと。 醸造法によるワインの分類 1. スティルワイン 2. ス…

腱鞘炎とスパークリングワイン

最近、スパークリングワインをわりと良く飲むようになりました。 「最近? それじゃあ、以前はあまり飲まなかっのかよ。」 はい、あまり飲みませんでした。お祝いの時ぐらいでしたね。 理由はちゃんとあって、スパークリングワインやシャンパン、日本に主に…

恋文と地平線

恋文、つまりラブレターを書いたことがありますか? うーむ、アンケートをとってみたい。 私はこれまでの人生で1回あります。 大学四年生の時、大学の同級生で、もうどうにもならないくらい好きになった女性がいて、彼女に書きました。 内容は覚えています…

食器とお盆

いつのまにか仕舞い込んだ洋食器が、たまたま戸棚の整理をしていたら、『久しぶりだね。元気にしていた?』と現れて、何年か、へたをすると何十年かぶりに、それらを夕食に登場させた時に訪れる幸せ。 そんな時、頭をよぎるのは、「なんで仕舞い込んでしまっ…

東のうしとら、西の箕面

『東のうしとら、西の箕面』 何のこっちゃ??? ですよね。まっ、クラフトビール好きにはピンとくるかもで、この2つは私の好きなクラフトビールなんです。ついでに北の滝川もありです。 今回は、この2つのクラフトビールをご紹介します。 東のうしとら 『…

ココファームワイナリー

スパークリングワインフェスタをやっていて(8/15まで)、多少お得に飲めるということもあり、ランチをとりにココファームワイナリーさんへ。 カフェは、室内と室外に席があるんですが、夏は外は暑くて、室内で。室内もちょっと暑かった。 ランチは、足利マ…

腱鞘炎になる

私が生業としているIT系のコンサルタントやエンジニアにとり、腱鞘炎は一種の持病なので、過去を振り返ると、ほぼ数年に一度は腱鞘炎で湿布をしています。この湿布、大昔は、クリーム状のゼノールなるものをですね、ガーゼにヘラで塗って、患部にあてていま…

アメリカが世界だ!と思っているアメリカ人

長年、米国の会社に勤めていると、良くわかってくるアメリカ人の特性の一つに、『世界 = 俺たち、私たち』思考があります。 私は、米国のIT系の会社、数社に勤めていたことがあるんですが、たまにカスタマーウィーク(会社によって名称はさまざま)なるもの…

フランス人って

フランス人のサッカー選手が、日本のホテルで人種差別的な発言したと報道がされていますね。このサッカー選手は日本に来て調子に乗って、思わず本音が出たんだろうとは想像にかたくないです。 今回は、フランス人の話を少ししたいと思います。 私は以前、パ…

サンブリのワイン

ブルゴーニュ地方の一番北に、シャブリ&グラン・オーセロワ地区があります。ワイン生産地の区分ですね。シャブリは、辛口白ワインで有名。ブドウは、シャルドネになります。それでは、グラン・オーセロワ地区はどうでしょう。 グラン・オーセロワ地区は、シ…

月の満ち欠けとワイン

ビオディナミという単語があるんですが、これはフランス語で、英語でいうとバイオ・ダイナミックス。後ろに農法がくっついてバイオ・ダイナミックス農法となります。日本語は、生体力学農法。有機農法、自然農法の一種で、ワインの世界では、自然派のワイン…

生ライチが食べたい!

「また生ライチを食べたい!」 初めて生のライチを食べたのが数年前、タイのバンコクでした。 「生のライチはぜったいに美味しいから。」と、現地の人たちに薦められ食べたんですが、それまで冷凍のライチしか食べたことがなかった私は、ビックリしました。…

あまり飲まない?ボルドーの白ワイン

ワインの世界でフランスのボルドーというと、赤ワインですよね。そう言えば、メドックマラソンというのがボルドーであるんですけど、ワイン飲みながら、つまみを食べながらフルマラソンを走るという、なんとも羨ましい限りのマラソン大会なんです。一度出て…

フォートワースのロデオ

ダラス・フォートワース空港の空港ビルを一歩外に出て空を見上げると、夏の太陽が大層眩しくて、空がすごく青かったのを覚えています。もう5年近く前のことです。 仕事でシアトルに滞在していたところ、フォートワースの友人(アメリカ人)が、『週末に遊び…

Enfance finie と酒飲み

大酒飲みというのはいるもんで、酔い潰れそうになっても、『酔ってませんよ。全然酔ってない。』などとのたまいながら、いつまでも飲んでいる。また、平然として長々と飲んでいる人もいます。たくさん酒を飲みたいのは同じなんですよ。ワインをガブ飲みする…

井伊大老と都々逸

今回は、日本の古くからの言葉のテンポの話をします。これはほぼ3種類になります。 57577の短歌形式 575の俳句 この2つは馴染みがあると思います。もう1つ、 7775の都々逸 都々逸は江戸時代に流行った俚謡です。 短歌は好きで自分でもたまに作りますが、…

ネッビオーロとゴルゴンゾーラ

今回は、イタリアはピエモンテ州の話です。 ミラノの友人(イタリア人)に言わせると、北イタリアだけだったら先進工業国で、怠惰な南イタリアとは、『私達違うから。』だそうですよ。彼の言う北と南の分岐点はどこかと言うと、フィレンツェあたり、つまりト…