ワインと食、そして旅 -WINE, DINE & TRAVEL PILOT

ワインエバンジェリストによるワインと食と旅のブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

残念なワインや余ったワインの使い方

デイリーワインの価格帯、つまり三千円以下のワイン場合、リカーショップやデパートのワイン売り場などでは、なかなか試飲できるものじゃないですね。もちろん、土日の休みの日なんかは、こういう店でも試飲を店頭などでさせてくれる場合もあります。でも残…

お酒の嗜好

昨年度(2018年)、マクロミルというデータ分析会社が日本人の酒についてアンケートを取って調べたデータがあります。データ分析の結果を見てみると、酒がとても好きとやや好きが全体の61パーセントで、あまり好きではないとまったく好きではないが39パーセ…

カスタムクラッシュワイナリー

醸造家(じょうぞうか)とは、発酵作用を利用して主に酒などを生産する人の職業名。職人あるいは製造技術者。(ウィキペディアより) 前回のブログで北海道の10Rワイナリーがワインの醸造を請け負っていると書きました。この醸造のみを行うことを、「カスタム…

実は知らない日本のワイン事情

北海道の函館に、ブルゴーニュの名門ワイナリーの当主がピノノワール の栽培を始めたという話を前回のブログに書きました。そこで10年前から北海道に住みワイン造りをしているアメリカ人とワインを造ってみたとの話が出てきましたが、このアメリカ人は10R(…

ブルゴーニュから函館へ 地球温暖化

一昨日、NHKおはよう日本で、ブルゴーニュにある創業300年の名門ワイナリーの当主、エティエンヌ・ド・モンティーユ Étienne de Montille さんが函館で4年後の収穫を目指してピノノワールの栽培をスタートしたと報道されました。 地球温暖化がその理由。昨年…

日本の酒の神様

「今日も美味い酒が飲めるのは、酒の神様のおかげだなぁ!」 まあ、頑張っている自分へのご褒美に酒の神様が美味い酒を授けてくれたと考えれば、神様の手前、暴飲は避けられると思います。とにかくやけ酒を除いて酒はスマートに飲みたいものです。 その酒の…

ワイン旅 アリゾナ州 セドナ 3

食事はとても大事です。私にとって旅の楽しみはなんといっても美味しい食事とワインやビール。まあ卑しい奴なんですよ(笑)。なので、ここではセドナでの食事についてまとめておきます。セドナは小さい街ですが、アメリカ料理やメキシコ料理のレストランは…

ワイン旅 アリゾナ州セドナ 2

セドナを訪れたら、朝は早起きしましょう。夏のセドナはフェニックス ほどでは無いにせよ、かなり暑い! ヴォルテックスのトレイルを歩くのは朝早く無いと熱中症になってしまいます。できれば、朝6時にはたどり着きたい。暑さ対策とともにセドナのボルテッ…

ワイン旅 アリゾナ州 セドナ 1

今年の夏休みは、死ぬまでに行きたい所にリストしていたセドナ Sedonaにやっと行けました。セドナは、アメリカ合衆国アリゾナ州にあるパワースポットで有名な所です。ヴォルテックス Vortex と呼ばれるパワースポットがいくつもあり、全米から観光客が訪れま…

目黒のビストロで

昨晩は、目黒駅近くのフレンチビストロでディナー。割とクラシックなビストロ料理。アラカルトで、前菜がパテドカンパーニュ、続いてサラダニソワーズ、メインが仔羊のカスレカレー風味を選んだ。デザートにチョコレートのテリーヌ、付け合わせのアイスクリ…

ヴィーガン ワインとは

私は長年アメリカ関連のITの会社で仕事をしていたので、アメリカ本社からゲストが東京にしばしば来ました。中には、ベジタリアンやヴィーガンの人達もふつうにいたので、案外困ったのが食事。東京広しといえども、ベジタリアンやヴィーガン用に食事ができる…

縄文人がワイン飲んで

縄文人がね、洞窟の住処でワイン飲んで騒いでいるのを思い浮かべながら、縄文人の悩みってどんなもんだったんだろうって、こっちもワイン飲んで、縄文時代から変わらない月なんか見ちゃってさ。なんか良い気分ですよ。 日本酒は我が国固有の酒なんですが、日…

バッカスはワインの神様なのだ

バッカスという名前の神様がいるでしょ。ローマ神話に出てくる酒の神様。実はこの酒はワインなんですよ、つまりバッカスはワインの神様。バッカスには大酒飲みで酒乱ぎみの神様のイメージが私にはあったんで、ウイスキーバカ飲み系の酒の神様かなと思ってま…

パリスの審判

パリスの審判と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょう? ギリシャ神話という方もいらっしゃれば、カリフォルニアワインにフランスワインが敗北したワインテイスティングを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。 何事にもオリジナルを大切にする私は、…

ノースウェストアメリカのAVA2オレゴン州

さてさて、今回はノースウェストアメリカのAVAの2回目、オレゴン州の巻ですよ。 オレゴン州は、ワシントン州のすぐ南に位置します。AVAは、下記のように19あります。 Applegate Valley AVA Chehalem Mountains AVA Columbia Gorge AVA Columbia Valley AV…

バンクーバーは住みたい街のNo1でワインもある

カナダのブリティッシュコロンビア州にあるバンクーバーは、将来移住したい都市として私の中でナンバーワンです。移住したい都市なので下調べはしていています。気になるのが特に気候。春夏秋冬、異なった季節に訪れて気候を体感してみるとかやっています。…

ノースウェストアメリカのAVA1ワシントン州

前回は、カリフォルニアを例としてAVAの説明をしました。今回は、ノースウェストアメリカ、ワシントン州のAVAについて書きたいと思います。AVAについては、消費者にとってAOCレベルには役に立たないんじゃあないかと疑問をていしましたが、どんなAVAがあるの…

おススメノースウェストアメリカワイン

たまにはおススメワインを。私が個人的に美味いよなぁと思うノースウェストアメリカ産のワインをまとめてご紹介します。ナパも入っていますが 日本で購入可能で3千円以下のワインに限定します。なお、価格は税抜価格になっています。リンクは購入可能なオン…

アメリカのAVA

前回、アメリカのAVAとフランスのAOCについて簡単に説明しました。今回は、アメリカのAVAについてもう少し詳しく説明します。 アメリカ合衆国で、ワインを造っている地域は、主にカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州、ニューヨーク州の4つの州にな…

AVAとAOC

アメリカのワイン産地には、AVAという認定制度があります。AVAとは、American Viticultural Areaの略で、アメリカ合衆国政府の認定した葡萄の栽培地域です。一種の原産地呼称でアメリカ合衆国財務省の税金と通商部門の規制になります。これがアメリカワイン…

ワインの価格と品質の相関

ワインは、価格と品質・味わいに正の相関があると言われています。正の相関というのは、価格が高いほど品質が良いということです。 ワインに限らず、ある商品の価格が高いか安いかは、かなり個人的なものですよね。1万円のワインを安いと思う人もいれば、2…

ヴァラエタルワイン

ヴァラエタルワイン Varietal Wineという言葉をご存知でしょうか。単一品種のワインのことを指して言う言葉です。ワインのラベルにPinot NoirやChardonnay など葡萄の品種が書かれているワインのことです。ワインのニューワールドと呼ばれるアメリカ、ニュー…

T’astous 好きなフランス料理店でワインペアリング

今日は久しぶりに知り合いの堀江シェフの麻布十番にあるフランス料理店、T’astous に行きました。堀江シェフはフランスも長くて、いつもいつも美味しいフランス料理を出してくれます。この店の料理はもちろん一級品ですが、ワインのペアリングも楽しみなんで…

食品添加物やグルテン

およそ25年前、約2年間住んだフランスパリから日本に帰国しました。パリの前は、約4年サンフランシスコとピッツバーグに居たので、なんだかんだで6年ぶりに本格的に東京に住むことになりました。 まず違和感を持ったのが、食生活。フランスから帰国し、…

ピノノワールの日

今月八月の18日は、実はピノノワールの日だったんですが、知っていました? ふつうは知らないですよね。世界的にオフィシャルなわけではないので。ピノノワールは、ブログでも書きましたが、タンニン少なめ、柔らかな酸の「エレガントなご令嬢」のようなワ…

ワインの添加物と頭痛の関係

ワインの話になると必ず出てくるのが酸化防止剤。代表選手が亜硫酸です。「硫酸」という単語が入っているので、危険? と身構えてしまいますねぇ。亜硫酸については、問題は全く無い、必要悪、飲んじゃあいけない、意見はまちまちです。 酸化防止剤や亜硫酸…

ワインにはまった30年の1

50歳になると本当に好きなモノやコトに戻って来るなんてぇことを言います。私の場合、やっぱりその通りになって、50歳になって、「やっぱりワインが一番だね」なんてことを言いながらワインに戻って来ました。決して酒好きってわけではないんですよ。そ…

ワイン旅 シアトルの旅2

ワイン旅シアトルの旅の2回目です。今回は、ダウンタウンシアトルから離れて、少し郊外へ行きましょう。 ボーイング社の工場が郊外のエバレットという街にあります。ここでは工場見学が可能です。ラッキーな場合、787などが作られているところを観ること…

ワイン旅 シアトルの旅1

たまにはシアトル市内とその周辺の情報を。ここ数年、仕事の関係で年に3から4回はシアトルに行っており、1週間から1カ月滞在しています。在住ではないですが、だいぶ詳しくなっています。 最初は、シアトルタコマ空港。地元ではSea-Tac シータック空港と…

オススメ! コスパの良いデイリーワイン

気に入ったワインは、できれば箱買いをしたいですよね。送料も抑えられるし。一箱は6本か12本入りなので、まあそこそこの金額がかかります。従って我が家では、箱買いするワインの条件というのが存在しちゃうわけです。勝手に買うわけにはいかないんです…